#1949 坂田栄男(二十三世本因坊栄寿)逝去
二十三世本因坊坂田栄寿が10月22日正午過ぎ、日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区広尾)にて胸部大動脈瘤破裂のため、逝去されました。享年90歳。通夜・告別式は近親者のみで執り行われます。喪主は、妻 鐵枝様。なお、ご遺族のご意向により弔電・生花等はお断りさせて頂きます。
「芸」を代表する碁打ちが藤沢秀行なら、「勝負」を代表する碁打ちは坂田栄男である。
坂田先生の身も蓋もない実戦主義や、えげつない打ち回しには共感するところが多い。碁は「正しいかどうかではなく、勝つかどうかである」このように考える勝負派の代表であった。
藤沢秀行の追悼番組に出演したときのコメント #1872-1 は最高である。現役時代から建前を言わず、常に本音 100% で生きているような人だったが、久し振りにテレビカメラの前で語った藤沢秀行への憎まれ口は衰えるどころか、パワーアップしていた。碁打ちは年齢を重ねても頭脳明晰であり続ける人が少なくない。
たばこを吸いまくって90歳は長く生きた方である。さわやかな風が通りすぎていったような大往生であろう。
昭和のライバル物語