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hidew 2009.06.12

#1799 大河ドラマは囲碁が好き

ドラマやアニメの演出として「囲碁」が登場する場合、多くが「爺の暇つぶし」という意味の記号だ。「鶏と卵」の話になるが、「ドラマの演出」が「囲碁の爺くさいイメージ」を作り、そのイメージがまた「ドラマの演出」に使われる。

大河ドラマ「篤姫」における囲碁の扱い方は、従来のそれとは一線を画するものだった。

asahi.com(朝日新聞社):大河ドラマは囲碁が好き 戦術・心理の演出に効果 - 囲碁

篤姫「将棋の駒と違い、碁石には序列や軽い重いがありませぬ。されど重い役を担う石もあれば、意味なく死んでいく石もあります。打ち手の思惑ひとつで、石の生き方も局面もがらりと変わる」

こういう何気ない台詞に「ドラマの深み」が出る。囲碁を知らなければ、書くことのできない脚本である。

「適した道具」

佐野元彦プロデューサーは
「篤姫のいた薩摩には、囲碁を通じて出世したという大久保利通の有名な話がある。また、ヒロインが男勝りであることの象徴として囲碁を採り入れた」
という。
原作にはないが「盤をはさんだ2人の心のあや、心理の流れが囲碁にシンクロする。そんな映像的な効果を考えた」。

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