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hidew 2006.03.14

#1175 映画『π』

B00005FZFN 映画『π』

  • 監督: ダーレン・アロノフスキー
  • 出演: ショーン・ガレット, マーク・マーゴリス
  • 2000/03/24
  • 85 分

世界中の事象はすべて数式で表現できるという信念のもと、株式市場の分析に勤しんでいた学者マックスは、ある日コンピュータの故障から弾き出された、ユダヤ教の神を表すといわれる216桁の数字に注目し、その分析を行ううちに、やがて妄想の世界へと入り込んでいく…。

モノクロ映像の中に数字という知的かつ無気質な媒介を用いて、宗教的かつ哲学的要素を描出していくという異色スリラー映画で、アメリカではカルト的人気を博し、日本でもクリーン・ヒットを記録した。音楽もテクノを多用しており、数字の文字映像との融合も不思議とピッタリで、余計に画面に入り込み、主人公さながら観客も妄想の世界へとトリップしていくかのような錯覚を与えてくれる。


主人公マックスとその恩師のやりとり

教授「昔の日本人は碁盤の中に宇宙を見た。小さな縮図とみなしてたんだ。碁盤は石が置かれていないときは単純で整然としているが、ゲームの展開の可能性は無限にある。雪の結晶のようにひとつとして同じゲームは存在しない。つまり、この碁盤が象徴しているのは限りなく複雑で混沌とした宇宙そのものというわけだ。それが私たちの暮らしている世界なんだ。簡単に数字で割り切ることはできないし、単純な法則などないのだ」

マックス「けれども、碁はゲームが進むにつれて、可能性が次第に減って秩序が現れます。次の手も予測できます。例え我々が見つけられないとしても、法則はあります。秩序です。碁の中にだってあるはずです。たぶん株式市場に当てはまるのと同じ法則です」

映画『π』の唯一にして最大の見所。

円周率、囲碁と宇宙、有限と無限、秩序と混沌、円周率と囲碁の本質を実に的確に捉えている。株式市場に喩えているのも、絶妙だ。実際には「数理」でありながら、人間の「心理」がそれを支配する。

この映画は π(円周率)とか碁とかモチーフは最高なんだけど、演出が意味不明で見るべきところがない。映像ではなく文章で読んだ方が面白いのではないか。

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新教育課程

π = 3.141592653589793238 ..

循環しないで無限に続くこの数列が「円」というシンプルな図形に潜んでいるというこの不思議さ、これが感動の種だと思う。新教育課程のように π≒3 なんてしたら面白さも何もありゃしない。むしろ教科書1ページをπの数列で埋め尽くすくらいの衝撃が欲しい。

参考資料

円周率1000000桁

π=3.
1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679 8214808651 3282306647 0938446095 5058223172 5359408128 4811174502 8410270193 8521105559 6446229489 5493038196 ..

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hidew 2009.03.14 [1]

スーパーπ

スーパーπ(Windows95/98/Me / 学習&教育)

「3.14159・・・」で知られる円周率πを、小数点以下42億9496万桁まで計算することに、東京大学大型計算機センターの金田康正助教授と大学院生の高橋大介さんらが1995年8月に成功しました。現在のπ計算の世界記録となっています。

このπ計算プログラムは、この世界記録を樹立したプログラムを Windows上で動作するよう移植したものです。1万6千桁から3355万桁までの範囲で選択することができます。必要メモリとしては、 Windowsが十分に動作する環境であれば特に制限はありませんが、メモリが多い方が大きな桁数の場合には速く計算できます。ただし、ハードディスクの空き容量は、100万桁の計算で10.5Mバイト、3355万桁の計算で340Mバイト必要です。

実行時間は、 CPUの速度やメモリ容量、ハードディスクのアクセス速度により大きく変わります。Pentium 90MHz でメモリが十分にあれば、100万桁を40分、200万桁を1時間30分、400万桁を3時間40分ほどで計算できます。一度、お試し下さい。