#1497 2007年 印象的だったブログ記事
- 図書館を民営化するとマンガ喫茶になる
- 語られるリアリティ
- Playstation 3は何処へ向かうのか
- 戦争をしない国
- セキュリティはなぜやぶられたのか
- 日本政府は、これだけの国際法違反を繰り返してきた
私の場合、del.cio.us でブックマークするのは技術系やまとめ系の記事が多いが、文章で印象の残った記事を、ここに切り貼りする(できれば TOP10 ランキングにする)予定。1年後に自然と2007年を振り返ることができる。
図書館を民営化するとマンガ喫茶になる
albinoalbinism - 図書館を民営化するとマンガ喫茶になる(かもwwwwww)
公共の施設はそれを使う機会が平等に与えられることが重要であって、勝手に利用しなかったからといって「不公平」などには当たらない。
#新書喫茶や文庫喫茶などはあってもいいけど、たぶんお客さんが入らない。
語られるリアリティ
つまり、機関車の音を出したり、ゲームの動画が綺麗だったり、といったことは、実物に近づけるというだけのリアリティであって、本来のその世界が持っていたリアリティとはまた別物だ。子供は、おもちゃの機関車や、ゲームの低解像度の画面の中に、自分の世界を作る力がある。..
魅力ある世界のリアリティを創造することが本来であるのに対して、既にある実物へ近づこうとする行為は、ようするに(目標が定かな分)簡単だし、誰にもそれが理解できるから、一時的には評判になる。映画の「ファイナルファンタジー」みたいに。だけど、「凄いでしょう?」「リアルでしょう?」という話題にはなっても、誰も「面白さ」を語らない。ミステリィでいえば、トリックとか意外な結末が「凄い」というようなのが、この部類だ。
語りやすいファクタだけが語られ、語られることによって本質を見失うのである。
なるほど。鋭い指摘。
#任天堂, SONY, Microsoft のゲーム戦争もこの視点の有無が勝敗を分けたかもしれない。
Playstation 3は何処へ向かうのか
雑種路線でいこう - Playstation 3は何処へ向かうのか
PS3 の 設計思想 は本来もっと上の目線だろうし,筐体も何となく NeXT Stationや SGI IRIS Indy を彷彿とさせる. PC よりも ユーザー ・フレンドリーで 家電 よりも クリエイティブ かつイノベイティブな何かになれば面白いんだけど,そのための ピース はまだ何か足りない.
【Macworld 2007 Vol.6】あのジョブズが「シェー」!? 謎のポーズの秘密を明かす
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20070124#p2
戦争をしない国
たとえば、どこかの国で日本を説明しようとする。「日本は戦争をしない、戦争をしないと憲法で決めたんです」ということと「日本は美しい国です。四季があるんです」。どちらのほうが共感を得るだろうか。前者ならば「ああ、それはすばらしい。」と単純に共感してもらえるだろう。
..
日本は美しいです、という説明はまさに人畜無害、対外的には意味がないし、メッセージもないからである。「戦争をしない」というのは私とあなたが国家の対立のもとで、殺しあうことはないという実に直裁で現実的なものすごいメッセージなのである。別の角度から言えば、「戦争をしない国」というのは国旗や国歌よりもはるかに具体的で強力な日本という国家のアイデンティティとして実効しているのだ。
日本がなぜ戦争をしないか、なぜ核を持たないか、ということについて説得力のあるメッセージ。
セキュリティはなぜやぶられたのか
.. セキュリティの問題のほとんどは技術ではなく、経済問題だという。リスクをゼロにするのは簡単だ。ハイジャックのリスクをゼロにするには、飛行機を飛ばさなければよい。だから問題はセキュリティを最大にすることではなく、どういうリスクをどこまで減らすかという目標を設定し、それに必要なコストを計算して、そのトレードオフの中でどこをとるのかという選択なのである。
主観的なリスク評価にもとづいて、コストを考えないで「絶対安全」を求めるほど有害なことはない。当ブログでも取り上げたように、BSEやダイオキシンの対策は何の意味もないし、パスポート電子申請システムやe-Taxは、だれも使わない税金の浪費になってしまった。
リスク評価を歪める最大の原因は、事件・事故を興味本位で取り上げるマスメディアのバイアスだが、それにあおられて人気取りのために過大なセキュリティを求める政治家と、保身のためにコストを考えないで闇雲に高いセキュリティを実装させる官僚、そしてそれを食い物にするITゼネコンが、問題をさらに悪化させている。愚かな電子政府を運用している霞ヶ関の人々には、ぜひ本書を読んでほしいものだ。
ご指摘の通り。
セキュリティ問題において、
日本政府は、これだけの国際法違反を繰り返してきた
鳥居正宏のときどきLOGOS 最近の日本政府は、これだけの憲法と国際法違反を繰り返してきた
.. 日本政府による国際法違反の悪行三昧をじっと見つめていると、
- 国際法はおろか、憲法すら守れないから、その憲法を守る能力がないから、最初から憲法など守る気がないから「自分たちが守りやすいようにレベルを下げて、憲法を劣化させたもの」に変えようとしている、のでしょうか。
- そして、アメリカ社会の軍産複合構造に倣って、日本も、戦争をすることによって、日本国内の大規模産業に利益を誘導し、他国の利権を奪いたいがために、いまの憲法を「戦争ができるように」変えようとしている、のでしょうか。
まさに、アメリカの「軍産複合体」という狂暴かつ醜悪な社会構造への「右へ」倣えですね。
「利権のために戦争をするような国」になってはいけない。