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hidew 2006.12.23

#1493 ピントはずれのウィニー対策

「ガス漏れ対策」として、漏れたガスを回収しようとするのは馬鹿げている。

総務省予算:ウィニー対策で10億円−行政:MSN毎日インタラクティブ

ファイル共有ソフトを使うことによる情報漏えいが社会問題になる中、利用者個人だけで対策を取ることには限界があるため、ネットワーク上のファイル共有ソフトの利用状況を監視し、情報の漏えいを迅速に発見する技術や、漏えいした情報を削除して、被害の拡大を防ぐための技術開発などを行う。

一度漏洩した情報を一体どうやって削除するのか。情報を回収するのはガスの回収より難しい、というより不可能だ。

総務省が Winnyを口実にして無駄遣いすることは分かっていたが、10億円という巨額の税金がドブに捨てられるのは、やはり納得がいかない。

霞ヶ関の官僚は「夜も寝ないで頑張っている(だから、天下りで甘い蜜を吸うのは構わない)」というアピールをするよりもまずトンチンカンな施策を改めるべきだろう。官僚は無駄に忙しいのである。

title:ウイニー―情報流出との闘いauthors:湯浅 顕人publisher:宝島社media:新書price:¥735

総務省のお役人や、情報漏洩の本質が分かっていない人がすべからく読むべき本である。(初心者向きの内容)

ISBN:4796652957

ウィニーやウイルスは根本的な問題ではない。ウィニーだけに対処してもまた別のソフトが同じ問題を繰り返すだけである。政府やマスコミ、そして社会全体が取り組むべきは コンピューター・リテラシー の向上なのだ。

御意。

人間にセキュリティホールがあるのに、コンピュータ・システムをいじっても無駄!無駄!無駄!

例えば、

というファイルを見たら、多くの人はとりあえずクリックするのではないだろうか。政府のWinny対策 なんて関係なく、ウイルスの作者はやりたい放題なのだ。

*

Pybigi 2006.12.24 [1]

Winny対策についてリテラシーを向上させるべきだという意見があります。しかし実際にどうやって向上させるか考えた場合、Winny(ウィニー)などのファイル共有ソフトによる情報漏えいを防ぐための技術開発費として、1

****? 2006.12.27 [2]

人間にセキュリティホールがあるのに、コンピュータ・システムをいじっても無駄!無駄!無駄!

私はとてもそうは思えません。
社内ネットワークを管理していると、いかに自社のネットワークがウイルス対策ソフトに守られているかがよくわかります。
もちろん根本的解決方法は人間のセキュリティホールを無くすことで、最優先で取り組むべきことですが、それを100点にすることはそもそも不可能ですし、効果が出るまで時間がかかることですから、それ以外のことは全て無駄ということはないですよ。
たとえいたちごっこでも、根本的解決にならなくても、技術的側面から対策を取る価値は確実にあります。
もっとも、今回の記事を見る限り、おっしゃる通り「ハァ?」と思うところも確かです。
「漏れたガスに対して素早く対処すること」もまあ全く不要とも思いませんが、その金は「これから漏れるかもしれないガスを漏らさずに済む方策」に費やした方がいいでしょうね。
技術的側面から対策を取ることは正しいが、その方向性が誤っているということかと思います。
しかし、

人間にセキュリティホールがあるのに、コンピュータ・システムをいじっても無駄!無駄!無駄!

だと、どういう方向性だろうと技術的側面から対策を取ることが全て誤りで、リテラシー向上が唯一無二の解決策であるかのような書き方です。
高木先生の逆鱗に触れたのもこの余計な1行のためなのではないでしょうか?