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hidew 2007.08.01

#1559 誤解学(1) 並立と対立の混同

  1. 【例1】「日本人で良かった」という選挙ポスター
  2. 【例2】 情報漏洩はリテラシーに問題がある
  3. 【例3】 国語の成績は悪かった

【例1】「日本人で良かった」という選挙ポスター

「日本人で良かった」という選挙ポスターのコピーに対して、「韓国人や中国人やインド人やタイ人はダメなのか?」と反応した政治家の秘書。

【例2】 情報漏洩はリテラシーに問題がある

Winny関連の情報漏洩で「ユーザーのリテラシーに問題がある」という言明に対して、「Winnyは悪くないのか?」と反応したセキュリティ専門家。


jpg 4402 byte 一方が true ならば他方は必ず false である(シーソーのような)関係性を XOR(排他的論理和)というが、上の2つの事例は XOR ではなく OR(論理和)である。つまり、true,false だけでなく、true,true という組み合わせもありえる。

  1. 日本人でよかった。
  2. 韓国人/中国人/.. でよかった。

は両立することもある。

  1. リテラシーに問題がある。
  2. Winnyは悪い。

これも ture,true ということは考えられる。

並立しうる2つの事象を、対立するかのように思い込んでしまうのは、典型的な誤解のパターンである。これを逆用したのが下記のような例。

【例3】 国語の成績は悪かった

期末テストの成績が全般的に振るわなかったヒロミチ君は「国語の成績悪かった」と弁明した。

この場合、「残りの教科の成績は悪くなかった」と解釈してくれる人が多いのではないか。

「大きな悪を隠すために、小さな悪を強調する」という手法はウソをつかないでごまかしたい時に便利だ。

*

hidew 2009.03.09 [1]

書いてないものを読み、書いてあるものを読んでない

おごちゃんの雑文 » Blog Archive » 「馬鹿自慢」

文章にはいわゆる「行間」というものがあるし、皮相的なものばかりを読んでもしょうがないから、「書いてないものを読む」ということは、文章読解に必要な能力ではある。しかし、そこでやってはならないのは、著者が「そうでない」と思っている方向に読んでしまうことだ。その原因はたいてい「書いてあるものを読んでない」からだ。

hidew 2009.03.09 [2]

文章読解例題

おごちゃんの雑文 » Blog Archive » なんではてな村民にはこんなに馬鹿が多いのだ?

件の記事のキモは、
実名でブログを書け
でしかない。一方村民達に評判の悪い、池田せんせやら小倉せんせやらが言ってるのは、
匿名でブログを書くな
だ。両者は似てるけど違うのは、冷静に考えればわかること。

Voice of Stone 2009.06.11 [3]

誤解学(2) 仮定と現実の混同 - 「碁法の谷の庵にて」

風の精ルーラ氏は「もし全知全能の打ち手がいたならば」という仮定に基づく思考ができないようで、仮定と現実をしばしば混同してしまう。「神様」という言葉を使っているのだから、極論だと理解してほしいものだ。

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