#1379 棋書の薄め方 - 『張栩の詰碁』立ち読み記
近所の本屋にはなかったので、今頃になって大型書店で立ち読み。構成は思ったほど悪くなかった。
解説の中に派生問題があるのは加田詰碁と同じだけど、「改めて出題」の場合は枠で囲んで分かり易く強調されている。1ページを上段、下段に分けて、それぞれ別の問題を解説するというスタイルも、派生問題がページをまたぐように構成する工夫として悪くない。
ひとつ気になったのは「実戦詰碁」と称して棋譜解説にかなりのページ(50p)を割いていることである。張栩名人ほどの実力者ならば、打碁集は別に出版すべきではないのだろうか。わざわざ詰碁集に入れるのはページ数を水増しする目的としか思えない。棋書というのは、内容を消費して、BOOK OFF に売り飛ばすような本とは違うのだから、雑誌的編集はやめて欲しかった。