#229 『依田ノート』の羊頭狗肉
巷ではわりと評判が良い。しかし、この本は題名から想像される内容と実際の内容があまりに違いすぎないだろうか。
「依田ノート」というタイトルからは若手プロも参考にするような「依田紀基の秘密メモ」を期待してしまうが、実際にはあまりに凡庸な内容と言わざるをえない。プロなら誰でも書ける「アマの初・中級者を対象に書かれた教本」である。
「依田紀基囲碁入門」として売るべき内容を「依田ノート」として売るのはまさに羊頭狗肉と言っていい。基本死活を付録につけてページ数を無意味に増やしているのもダメ。
ゴーストライターが書いて、依田紀基は名前を貸しただけというのが見え見えの本である。
「依田ノート」というタイトルにふさわしいの本として『勝負の極意』 がある。こちらは依田紀基が世界の高手と戦った棋譜を、自身の言葉で解説している。
- 2005-02-09
- 2009-03-29
これ、週刊現代の過去の連載をまとめたものですよ。