#1380 上手く書くとはあまり上手く書かないことだ
ブログや会議などでは少し間違った意見を言うと議論が活発になる。Web上では、思わずツッコミたくなる文章、ツッコミやすい文章を「ツッコミビリティが高い」という造語で表現されることがあるが、このツッコミビリティという発想は、Web(ブログ)における「良い文章」を考える上で参考になると思う。
けさのことば 岡井隆 2006-06-17
「うまく書くとは、あまり上手く書かないことだ」
『Xの回想』(大久保敏彦訳)ジャン・グルニエ完璧な文章って息苦しい。完璧な人物(がいるとして)がつき合いにくいのと同じだ。
#1368
「記事の書き方」で他の人の意見を読んでいたら、何かを否定する時に文章が生まれる
という記事があった。確かにその通りだと思う。肯定するより否定する方がはるかに意見を言いやすい。
私が #1359 で否定した(肯定した?)「ブログ否定論」は、ツッコミビリティを高めるために、意図的に論理を飛躍させたのではないかとさえ思う。
間違えを恐れるあまり思考のアウトプット速度を遅くしていませんか?
多少、間違いがあるかもと思いつつもとにかくアウトプットを出し、その上で相手の反応を見ることのほうがよっぽど重要ではないかと思います。
というより、そもそもそれがコミュニケーションなんじゃないかと思うわけです。
なぜ間違うことを恐れるより、アウトプットを早めたほうがよいのか?
結局は、発言~間違いの指摘~間違いの修正・ブラッシュアップというプロセスのくり返しが、よりよい考えをつくっていくのではないでしょうか? それこそがアウトプットを迅速にするのがよいと思える一番の理由のような気がします。継続的改善ですね。
ブログ文章術 が 他の文章術 と異なるのはこれらの点にある。すなわち、
- 正確さよりも速さ重視。
- 上手く書きすぎない。
拙者のことを言われているような気がする。(^_^;