#1723 第33期・名人戦・第2局
第33期・名人戦・第2局
黒:井山裕太挑戦者
白:張栩名人
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34手目 - 張栩名人らしい手。アマチュアではよく見る頑張り。
57手目 - 右辺の白に楽をさせていると思った。
69手目 - 普通は黒Aに打つものじゃないだろうか。井山挑戦者も頑張る。
白の実利と黒の外勢。
105手目 - 場合の手。これもアマではよく見るが、プロはよほどの成算がないかぎり打たない。
115手目 - 突然、黒の巨大地ができる。
120手目 - 手筋。実戦に出てくると勉強になる。
張栩名人の凡ミス?「白48アテ」
確かに、白48アテ は不急の一手だった。
白が次に抜くと「亀の甲」にオマケがついた形に見えるが、実は白も▲の石が2つも無駄になる上に、位が低い。実際、白がここを抜いたのは 80手も後のことである。
黒49 は傍から見ると、簡単な一手だが、実戦で打つには相当な判断力が必要だ。こういう何気ないところに井山裕太の明るさが表れている。張栩名人も逆の立場なら、白48 に手を抜く芸風なのに、なぜこんなところをアテたのだろうか。