#1722 第32回・鳥人間コンテスト 2008 - 東北大学Windnauts 帰還!
東北大学Windnauts が 大会史上最長であり、現ルールでの限界記録でもある 36km(18kmで折り返し)を飛んでプラットホームに帰還した。
名画。高性能機特有の美しいフォルムと背景のグラデーション.
鳥と共に飛ぶ。
飛行経路に無駄がない。
プラットホームに向かう機影。
ゴール目前。
完璧な着水。
パイロット西脇渉
番組MCの加藤夏希
鳥人間コンテスト(公式)
http://www.ytv.co.jp/birdman/result32.html
| チーム名 | 所在地 | 出場回数 | 記録(m) |
|---|---|---|---|
| 東北大学 Windnauts | 宮城県 | 11 | 36000 |
| 芝浦工大 Team Birdman Trial | 埼玉県 | 12 | 3044 |
| 京都大学 Shooting Stars | 京都府 | 16 | 2015 |
| 東京工業大学 Meister | 東京都 | 14 | 1555 |
日大理工学部航空研究会(今大会不参加)、東工大Meister、東北大学Windnauts の三強は2003年の時点でおそらく 36kmフライト可能なレベルに達しているが、その後、風が原因と思われるトラブル(日大の迷走、東工大の湖岸激突、東北大の空中分解)が相次いだ。機体の設計、パイロットの体力をどんなに高めても、風が悪ければ全て水泡に帰す、というのがこの鳥人間コンテストの厳しいところである。
今大会は1日目の滑空機で300m超の好記録が続いたが、2日目の午後にはニュース※になるほどの強風が吹き荒れた。飛行順(東北大が最初、東工大が最後)を考えると、風運は圧倒的に 東北大>東工大だったようだ。
Windnauts の機体名は「来(らい)」という。「プラットホームに帰って来ること」を目標としている。それなのに、琵琶湖大橋を狙って直進するか、折り返すかで迷っていた。現場の人間にしか分からない「実戦心理」なのだろうが、あの時点で直進の選択はないと思う。
空前の大記録によってかすんでしまったが、芝浦工大が二人乗りで 3044m(自己記録を2000m更新)を飛んだのも見逃せない好記録である。
※鳥人間のプラットホームが風で壊れて NHK のニュースになった。
今後の鳥人間コンテスト
36km という限界記録が出て、「新記録」の余地がなくなった。ボウリングの最高スコアが 300 であるように、36km が上限であっても、競技としては成り立つ。しかし、テレビ番組の演出上は「前人未到」という煽り文句を使えなくなってマイナスだ。だからと言って「再折り返し可」という新ルールを加えることも難しい。
プロペラ機のディスタンス部門は近年、あまりに飛びすぎるがゆえに、運営上の限界と問題点を浮き彫りにしてきた。優勝パイロットのコメントに「未来への扉を開いた」という文言があったが、今回の驚異的なフライトは、皮肉なことに(『鳥人間コンテスト』という番組の)扉を閉めることになったような気がしてならない。もう、琵琶湖は狭すぎるし、開催2日間(放映2時間)は短すぎる。
今後、少なくともディスタンス部門の縮小か、強豪チームの排斥はありえるだろう。(今回、日大が書類審査に通らなかった理由 #1693 )
人力飛行の世界記録・日本記録
参考