#1365 学級崩壊に対応する圧力カード
NNNドキュメント'06「子供たちの心が見えない…教師、17年目の苦悩」
千葉県の公立小学校で教務主任を勤める戸村桂二教諭(43)。6年生のクラスをまとめられず悩んでいた。自信を失い辞めたいとまで思った。今、同じ悩みを持つベテラン教師が増えている。これまでの指導方法が通用しない。専門家は『発達加速化現象』=子供たちの思春期の訪れが低年齢化したことを原因にあげる。社会的なルールを理解する前に自立心が強くなり、自我が一人歩きしてしまうという。教育の最前線で思い悩む教師たちの赤裸々な姿を追った。
文教族議員や文部官僚は適当なことを無責任に言っておればいいが、現場の先生は実際に送り込まれる問題児に対応しなければならないのでたいへんだ。この種のドキュメンタリー番組を見るたびに、解決策のない現場の苦悩がよく分かって心が痛くなる。
何の陰謀か知らないけど、最近は体罰禁止ということになっていて、現場の教師は「対話と圧力」の「圧力」という手段を奪われている。話が通じない一部の生徒によって引き起こされる学級崩壊をどうやって「対話」だけで解決しようと言うのか?
今求められているのは『女王の教室』の阿久津真矢なのである。放映時にはあまりに壮絶な内容に非難の声が殺到したドラマだけれども、学級崩壊に対するひとつの対策を示していたようにも見える。
以前、島谷さんのところで 小学生の留年の是非 が議論されたことがある。
「学力不振による留年」は
- 留年しても学力は上がらない
- 小学生にとって留年は重大な意味を持ちすぎる
という理由で賛成できないけど、「授業妨害を理由とする留年」は体罰に替わる圧力カードとして使うことができると思う。
体罰禁止は教育基本法で定められているのです。
教育基本法を改正する以外に方法はありません。
しかし教育基本法を改定したくらいでは改善できない状況まで陥っているようですね。