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pg 2005.10.22

#944 源氏物語・空蝉

源氏物語・空蝉

私は、古典より日記の類なんですけど。
源氏物語なら「空蝉」の巻

(前文略)
かどなきにはあるまじ、碁打ち果てて、けちさすわたり、心疾げに見えて、きはきはとさうどけば、奥の人はいと静かにのどめて、
「待ち給へや。そこは持にこそあらめ、このわたりの劫をこそ」
などいへど、
「いでこの度は負けにけり。隅の所いでいで」とおよびをかがめて、
「十二十三十四十」などかぞふるさま、伊予の湯桁もたどたどしかるまじう見ゆ。

※(軒端の荻は)才が無いわけではないだろう、囲碁を打ち終わって、駄目をつめる時に、機敏にてきぱきと騒々しくしているが、奥の人(空蝉)はとても静かにふるまって、
「お待ち下さい。そこは勝負なしでしょう。このあたりのコウを先に」
などと言っているが、
「いえ、この度は負けました。隅の所はどうでしょう」と指を折って
「とう、はた、みそ、よそ」などと数える様子は道後温泉の湯桁の数でもすらすら数えるように、光源氏には見えた。

これをまず一番に思い描きました。

初めましてなのに、長文でスミマセン。ご指名だったみたいで…。