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hidew 2005.03.13

#291 トップダウン/ボトムアップ

私は高校生の時に碁を覚えましたが、田舎の高校で対局相手が少なかったために実戦よりも本を読んで碁を学びました。ですから理屈だけは一人前です。しかし大学の囲碁部で、幼少期に実戦で鍛えた人に出会った時、私の書斎碁はほとんど通用しませんでした。本当に強い人は、碁を理論的に積み上げているのではなく、体が本能的に覚えているようです。

碁に熟練するにつれて「理屈はよくわかんないけど、ここへ打つ感じ」という着想が発達していきます。まるで答えが天から降ってくるような感じですね。この論理的な飛躍こそ人間と機械、上手と下手を隔てる最大の壁なんです。言い方を変えると 強い人ほどトップダウンで、弱い人ほどボトムアップで思考していると言えます。

谷川浩司
「光速の寄せに入る時はまず終局図が先に見えるんです。そしてその後に手順を考えるんです」

続ボケても碁は打てる / nipparat

.. 前略 ..
プロ棋士は大半の時間は記憶を引き出す脳の働きをしていて、創造的な脳の働きをしている時間はアマチュアの方がずっと多かったと言うのです。

*

hexagoban 2007.12.21 [1]

文脈からずれるかもしれませんが、「直感は習慣化された論理」という言葉を聞いたことがあります。どこで聞いたか忘れてしまいましたが...。

hidew 2007.12.22 [2]

直感は習慣化された論理というのは言い得て妙ですね。

http://d.hatena.ne.jp/LKIRAHOIKUEN/
強い人ほどトップダウンで、弱い人ほどボトムアップで思考していると言えます。

すいませんどういう意味なんですか?
わかりやすく教えていただけませんか?

hidew 2007.12.28 [4]

アイデアがドンドンひらめく体質を作る習慣

アイデアを仕上げる仕事は、時間をかけ、努力をしていけば何とかなるが、アイデアを出すことは、時間をかければ何とかなるという話ではない。アイデアが降ってくる。沸いてくる。閃くという感覚である。

アイデアを仕上げる仕事 → 手を読む

と言い換えれば、囲碁においても同じことが言える。

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