#1595 体の不自由、頭の不自由
はてな周辺のブログで、
体の不自由を嘲笑してはいけないということはみな分かっているのに、頭の不自由はなぜか嘲笑してしまう。
という記事を読んだことがある。たしかにこの視点は欠けていた。
麻生太郎氏の「アルツハイマーの人でも分かる」と言った失言は、アルツハイマーという病気に関して全く理解がないという点で論外だが、根底に「頭の不自由は嘲笑してもよい」という意識がある。
病気ではないが、頭が弱い場合はどうだろう。
例えば「クイズ!ヘキサゴンII」で、問題の意味すら分からず的はずれな解答をしてしまうタレントがいる。美男美女で会話もしっかりしているから、お馬鹿なイメージはない。どちらかというと「やり手」のイメージだ。しかし、クイズになった途端に一般的な常識からは考えられないトンチンカンな答えを連発してしまう。
落差を作り出すのがお笑いの定石とは言え、少し落としすぎだろう。
問題はあの「お馬鹿解答」がヤラセではなくて、ホンモノだった場合だ。
視聴者は見た目のイメージから、勝手に「やればできる子」というレッテルを貼り、やればできるのにサボった、という点を嘲笑している。もし仮に、頭の弱さが本人の努力ではどうにも克服できないとしたら、それを嘲笑するのは、体の不自由を嘲笑するのと同じ事になってしまう。
「頭の不自由は克服できる」 - 本当にそうなのか、もう一度考えてみる必要がある。
たしかに知能障害者を嘲笑したらいけませんね。
しかしある分野だけ苦手だが他の分野では活躍している人なら苦手な分野をからかっても許されるのではないでしょうか。
特にバラエティ分野の芸能人なら嗤われるのも仕事のうちのような気がします。