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hidew 2007.09.03

#1577 名誉称号を考える

名誉○○ってどうなん? - ひよこ雛形のぴよぴよゲーム日記

日本には名誉棋聖、名誉碁聖などの名誉というタイトルがありますよね。
あれの存在意義+理由がいまひとつわからないんです。
..
.. 名誉を名乗っている人で勝ちまくっている人は俺は見た記憶がありません。

名誉称号の意味は「過去の偉業を讃える」ということなのであって、今現在の強さとは全く無関係。

四季の素材 十五夜 もし仮に、名誉棋聖が脳梗塞を患って碁を打てなくなったとしても、その人の過去の業績が吹っ飛ぶわけではない。碁が打てない名誉棋聖というのだってありえるのだ。

碁界通の人間だけなら、「藤沢秀行」「坂田栄男」という名前自体に価値があることを知っているので、名誉称号は必要ないかもしれない。しかし、一般人や「ヒカルの碁」世代に、過去の偉業を伝える時、名誉称号は分かりやすい。

敬称の意味もある。プロ棋士の段級位は、敬称としての役割が大きいが、「趙治勲・九段」というのは違和感がある。過去の偉業を考えれば「趙治勲・二十五世本因坊」という重みのある敬称がふさわしいだろう。

厳しい勝負の世界なんだから、昔いくら活躍していようが今勝てなければ粗大ゴミとなんら変わりないと思うんですがねぇ。。。

ひよこ雛形さんほどの強豪が不見識も甚だしい。ご自身があまりに才能に満ちあふれていて若いために「弱い」「勝てない」ということの意味を知らないんじゃなかろうか。

そもそもプロ棋士の大部分が「昔活躍せず、今も勝てない」という人である。「昔活躍した」というだけでも別格の存在だ。

「勝てなければ粗大ゴミ」という表現については筆が滑ったんだろうけど、これは碁界に限らずいろいろと問題のある失言だと思う。長くなるので深くは突っ込まないが。

9段のクセして全然勝てないプロとか多いし・・・

段位の逆ピラミッド構造は興行的なマイナスが大きいので解消すべきである。

実力の伴わない「九段」は「名誉九段」として第一線から退いてもらったらいい。本当は降段すべきなんだろうけど、あまりに激烈なシステムは受け入れられないので「名誉九段」「名誉八段」などを作るのが現実的である。給料や指導料は「九段=名誉九段」でいい。

特別手当とか出してるんだろうし、勝てない棋士に金を還元する謎のシステム構成がよくわかりません。

「名誉称号」を手にしている棋士は、碁界にとって人間国宝級の存在である。それなりの待遇になるのは当たり前じゃないかと思う。

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日本は経済的な豊かさと引き替えに、精神的な豊かさを失っている。
役に立たなくなった人間が蔑ろにされる社会のなんと寂しいことか。

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