#1465 立場交換
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50689255.html
厳しいようだが最も簡単かつ効果的なのは、「立場交換」だろう。いじめが起こったら、それを直ちに再現するのだ。ただし、立場を入れ替えて。
イジメを端的に言えば 本人にはどうしようもないことをあげつらって(あるいはでっちあげて)罵倒すること となる。「立場交換」を思考できる知性があれば、「本人にはどうしようもないことで罵倒する/される」というイジメや差別は当然、忌避される。
ジコ虫(他者への共感を欠いた自己中心的な人々)に「別の立場」を体験してもらうことは、イジメなどの社会問題を解決する上で極めて重要である。
しかし「言うは易く行うは難し」である。冒頭の記事にあるようにスーパーパワーが介入して、懲罰的に「立場」を交換するという方法は (他人の)人権を無視した犯罪者の人権は保護される という日本においては難しい。もう少し穏当な方法で、「人権侵害」の批判を抑えつつ、巧妙に「立場の入替」を実現しなければならない。
http://plaza.rakuten.co.jp/igolawfuwari/diary/200611150000/
大学の犯罪学の講義で習った一つの例であるが、非行防止のために、少年たちにいろいろなことをさせた、という。地域の祭りに参加したり、野外活動でハイキングをしたり、老人福祉に携わったり。ところが、他のものは軒並み効果がほぼ変わらなかったのに対し、その中で一つずば抜けて非行防止に効果があったのは、地域のゴミ拾いだったという。ゴミ拾いと言う立場は、言ってみればゴミを捨てるという加害行為に対し被害者としての立場を大きく感じるもの。それによって非行と言うものがどういうものか認識する、と言うことが遵法意識を生むと教授は分析していた。
これは分かり易い成功例である。
他に思いついた方法を並べてみる。
- 学校で犬を飼う。(何かを攻める立場から、守る立場に変わる) - 海外の刑務所で実例あり。
- 大リーグボール養成ギブス を付ける(体力的に強い立場から、弱い立場に変わる。建前上は「体力増強」が目的)