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hidew 2006.11.16

#1464 水平線効果 / 近視眼バイアス

自然いっぱいの素材集 コンピュータ将棋において「歩の打ち捨て」など無意味な手段を用いて、致命的に悪くなる図を先延ばしにする悪弊を「水平線効果」と言う。

※ヨミの深度が8手に設定されていれば、10手先の破綻はコンピュータに見えなくなる。

池田信夫 blog 悪魔的ビジネスモデル

この記事の「近視眼バイアス」という言葉は「水平線効果」と表裏の関係にある。

  • 「近視眼バイアス」 - 近くにあるメリットばかりを見てしまう。
  • 「水平線効果」- 遠くにあるデメリットが見えなくなる。

「コンピュータ将棋」や「サラ金地獄」だけではなくて、国債、年金など国家レベルで「近視眼バイアス」「水平線効果」が効いている。まるで、臭いものに蓋をして、水平線の彼方に追いやってしまえば問題そのものが消えてなくなるかのようだ。

そこで冴えた SFの提案 がある。

コールドスリープ技術によって首相を100年後の閻魔法廷に立たせる法案

首相の行った政治が、結果として、日本社会を健やかにすることになったのか、それとも、日本社会を荒廃させることになったのかは、数十年たってみないと、明確な評価はしにくい。

しかし、後世の歴史家が、首相の政治を評価するころには、その首相はこの世にはいない。
だから、政治家は、孫の世代につけを回すような、近視眼的な政治を平気で行う。

そこで、首相に、死後、遺体にコールドスリープ処置を施すことを、法律によって義務づける。
100年後に、全ての首相の死体がが解凍され、細胞の分子的修正措置により、蘇生される。

これはイイ。賛成一票。

*

hidew 2009.06.07 [1]

「近くばかりを見ている。眼を悪くしますよ。」

中日新聞「けさのことば」

近くばかりを見ている。
眼を悪くしますよ。

― 『忠告』木坂涼