#1307 「厚い」という概念の分かり易い説明
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アマ諸氏を悩ませているのが「厚み」という単語だろう。多義的に使われることが多いし、「これが」と明快に図で示しにくいのが一因か。囲碁を始めて1年半が経つが、未だに全然この言葉の意味が掴めない。
- 形が厚い
- 外勢が厚い
上の1. 2. はそれぞれ次のように喩えることができる。
- 形が厚い → 健やか、健康的、体調が良い
- 外勢が厚い → 影響が強い、信用がある
働きすぎて過労死することはプロの碁でもあるが、アマの場合、酒や煙草のやりすぎで自ら健康を害するというパターンも少なくない。(酒・煙草 = 1手パスよりひどい俗悪手)
「形が厚い」というのは要するに「健康管理に気を遣う」ということ。
「外勢が厚い」というのは、その人の信用によるところが大きい。非力な人の三連星は模様でもなんでもないが、剛腕の人が天元にひとつ石を置いただけで、碁盤全体がその影響を受ける。碁石を「電球」に見立てて、より広い領域を明るくすると考えてみれば分かり易い。
「外勢が厚い」というのは要するに「広い領域に強い影響がある」ということ。
「地」と「厚み」を「影響」という概念で統一したらどうだろう。中国ルールはこのシンプルな考え方に基づいている。
- 影響が内に向かっていて強い(地)
- 影響が外に向かっていて広い(厚み)
- 確実性重視(地)
- 将来性重視(厚み)
http://pocketgoban.com/mt/archives/000330.html
黒カビ軍団 vs 白カビ軍団の侵食合戦
この秀逸な比喩は「地」と「厚み」を理解するときにも役に立つ。
- ラップをかけられた食器のなかで繁殖するカビ(地)
- 風呂や押入のなかでどんどん広がっていくカビ(厚み)
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