hidew 2004.12.30
#82 盤上の宗教
星へのカカリに対する受けは「小ゲイマ」が主流になっているようだ.実はまだ違和感があって慣れていない.
以前はたいてい,置き碁でも互戦でも「一間トビ」で受けるものだったように思う.
10年くらい前、「星からのウケ」は間違いなく「一間トビ」が基本でした。置碁で小ゲイマに受けようものなら「そういう消極的な手は良くないね?」と言われたし、私も言ったような気がします
当時から小林光一は打っていたと思いますが「珍しい打ち方をする人」という位置付けでした。
ついでなので、小林光一のドライな考え方に触れて感銘を受けた図について書きます。
この図は当時(今でも?)「下辺は黒が打ち切った所だから▲のように打つのは小さい、下辺を囲うならAの黒石はBかCになければならない」と教えられる形で、私も下辺に打たないように気をつけていました。ところが小林光一は何かでこの形を平然と打ち「白から下辺は打たないけど、黒から囲うと結構大きいじゃん」と言ってのけたのです。
私はその時悟りました。序盤の善悪を決めているのは宗教 なんだと。
定石を金科玉条として、定石ハズレを一切許容しない人がいますが、もっと自分の感性を信じて自由に打てばいいと思います。