#754 アゲハマの計算
アゲハマの計算
実は日本ルールにはアゲハマに関して大きな問題があります。それは下記に示されている通り大漁の捕獲合戦になった場合、アゲハマのカウントが困難になるという問題です。
http://d.hatena.ne.jp/smeg/20050622#p1
碁ワールド7月号にこんなことが書いてあった。
「李世$はこの前の依田戦で相手のアゲハマを数えていた(笑)。」
「数えられないようにアゲハマを隠した例もあるようです。」これ、相手の碁笥の蓋に手つっこんでじゃらじゃらと数えたってこと?もしそうならかなり印象悪いな。いや、かなりどころじゃない。碁会所のマナーが悪いおっさんでもそんなことしないよ。
碁会所のマナーが悪いおっさんは50目負けても平気だから、そもそも目算なんてしないわけです 私も碁笥の蓋の底が見えなくなるような対局では、目算しないし、仮にしたとしても丼勘定(石の盛り上がり具合を見て概算)です。
しかし、1目差を見切らなければならないトッププロは違います。コウや複雑な石の下が発生した時、トッププロがどうやって目算するのかは前々から興味がありました。時々刻々と変わっていくアゲハマ数をいちいち覚えているか、頭の中で手順を再現しつつアゲハマをカウントし直すとか、どっちにしても神業です。この「神算の世界」での目算を、マナーとして取り扱うのは適切ではないと思います。
あさださんは「ネット碁のアゲハマを分かり難く表示して実際の対局に近づけたら?」という提案をされていたけど、私は全く逆「実際の対局もアゲハマを分かりやすく表示してネット碁のようにする」ことを提案したいと思います。つまり下記のようなことです。
- アゲハマを並べられるような容器を用意する。
- アゲハマが多くなったら、早めに交換する。
しかし、実はアゲハマ数が分からなくなっても、中国式カウントなら正確に目算することが可能です。プロがこの方法を採っているかは分かりませんが、「神算」の能力を持たないアマチュアにとっては現実的な対応です。
http://blog.livedoor.jp/katteyomi/archives/25153908.html
まぁ、もっともアマチュアにとって、アゲハマ数など目算の誤差の範囲でしかないわけですが・・