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atutu 2005.08.05

#714 ビデオテープ

ビデオテープ

KGSは各種ルールの詳細までよく理解していると思います。運用上の問題についてはプロよりも痛切に感じていると思います。だからこそ下記のようなものを作ろうとしているんです。<a href="http://kgs.kiseido.com/ja_JP/help/dispute.html">棋聖堂碁サーバー 石の死活疑義 ヘルプ </a>

上記ページがあって、そしてまだ機能していない、これでKGSが日本ルールを理解していたかどうかは、読者に任せましょう。png 446 byte

日本棋院対局サイトに[検討]ボタンがあるのをご存知かと思います。KGSは例えば終局時に、そのようなボタンを表示させ、問題がある時は各自確認して現実局面に戻れば良いと思います。(必要あらば、両者同一モードなど細工は流々)

具体例として対局相手が「大ナカ小ナカ」を「セキだ」と言い張ったとします。これに対する日本囲碁規約の解答は多分こんな感じです。
大ナカ小ナカは無条件死。「セキ」と言い張る方がおかしい。

日本囲碁規約の解答は、「対局停止、納得のいくまで確認、戻る」かと思います。

  1. 実際にやってみる場合は、自分の地(得点)を損しますから、証明が終わった後に図を元に戻さなければなりません。ここが日本ルールの運用で最も汚いところです。

ここの感覚が分かりません。png 446 byte
確認しに行ったのですから、戻るのが面倒という事でしょうか。「朝家を出れば、夜家に戻る」は我々の生活のリズムではありませんか。

逆に中国ルールでのこのケースを考えてみましょう。対局者は棋力ゆえに上記の疑問が生じ、「さ、実戦解決だ!」と延々打ち始めた後、「ああ、なるほど、やはりそうか」と納得したのは良いが、次の瞬間、「あれ、こんなに沢山アホな手を打ってしもうた!棋譜を汚して申し訳ない。先の局面に戻れればいいのに。」と嘆くだろう。

中国ルールは巻き戻しのできない音楽レコードです。
日本ルールはストップ・再生OKのビデオテープです。

<a href="http://www.cs.cmu.edu/~wjh/go/rules/KSS.43.gif" >これは難しい</a>いわゆる「大ナカ小ナカ」で死んでいる黒が自殺手(A)によって生きる(セキ)ということでしょうか。

ご明察。生死の結果は変わるようです。

私見ですが、自殺手で一番受け入れられないのは、「打った後、ハマを自分で黙々と取り上げ、相手に渡す」という面白おかしいシンだと想像します。png 446 byte

そういえば去年の韓国世界戦で、中国選手が石を取り上げた後、その場で相手に渡し、後で「ハマを返して!」、「いやー!返さない。」、「返して!」、「返さない。」.....の珍事件が爆笑劇だった。png 446 byte