#635 ヤッシーの“キャラ立ち”日記
ヤッシーの“キャラ立ち”日記
ヒール役は恐れを知らない若者がいいな。
仰るとおり、ヒールというのはハイリスクなので、それに耐えうる若さと図太い神経が必要です。
相手の闘争心を煽るわけだから、相手の実力を120%に高めてしまうこともあるし、気負いすぎて自分の着手を狂わせる可能性もある、世間からはバッシングされるかもしれないし、師匠にたしなめられるかもしれない、もう踏んだり蹴ったりになる可能性があります
それゆえに、最近の器用でスマートな若者がヒールを演じなくなってしまったんでしょう。
李セ�は確かに適役ですね。
「日本の碁は形ばっかりこだわっていて、全然ヨミが入っていないから負ける気がしないよ」
くらいの爆弾発言を(日本碁界のために)言って欲しいです。
7月10日のNHK杯で放映された期待の若手七段対決、金秀俊はなすところなく河野臨に完敗。勝負はともかく、問題は対局中の態度。スジュンはふてぶてしいどころか女々しいじゃないか。轟警部並みの単細胞を誇る私は、好人物固有の弱さを露呈したスジュンのヒール役失格を即決。
青葉嬢がナンパされそうな不良っぽいスジュンより、むしろマジメ人間風のリンこそ真の仇役か。
こうなりゃ碁聖を争うヨタロー・ユーキあたりが改名して本格的な悪役に挑戦されたらどうか。
ヨタローは伊達騒動の張本人とされる「原田甲斐」、ユーキは時の女帝に取り入った「道鏡」だ。
女流ではこの人、ヤッシー五段。現時点では準優勝ばかりだが、そのうちはじけるかもしれない。今なお独身を貫くB型彼女の言動・所作はどことなく“キャラ立ち人間”ならではの天性を伺わせてくれる。轟警部並みの単細胞が特に気に入ったのは、善人ぶったお座なりの勝ち碁の感想談への批判精神。『最後まで勝てるなどとはと思いませんでした。○○先生に教えていただいただけで幸せでした』ーーいかにも緑星学園あたりの出身優等生が言いそうなセリフを「気色悪ぅ〜!」と切って捨ててくれた。
みそぢ到着を契機に、本来のヒール魂に磨きをかけてイズミちゃんやカナタンをいぢめておくれい。