#624 文章を料理にたとえると
文章は料理にたとえると分かりやすいかもしれません。「無題」っていう料理は食べようという気がおきません。「ぷりぷり伊勢エビのオーロラソース和え」なら、それだけで美味しそう。あと、「足し算」だけでなく「引き算」が重要な所も似てます。
どさくさまぎれにラーメン論
「中村屋」とか「麺屋武蔵」とか佐野実の「支那そばや」とか、世間で高く評価される(個人的にも好きな)ラーメンは、シンプルで控えめな味なんだけど、どこか奥深い余韻があります。洗練されたラーメンは最終的に日本蕎麦のテイストに近くなると思います。
最近のラーメンはダシの材料の種類が多すぎたり、ダシが濃く出過ぎたりしているものが少なくありません。スープの最後の方が美味しくなくなるラーメンはどうなんでしょうか? 何事も多ければいいってもんではないと思います。
某ウイスキーのCM
何も足さない。
何も引かない。
これ以上のものが虚飾に思える。
囲碁にも、文章にも、料理にも、音楽にも共通に使える至言です。実は私の座右の銘だったりします。
聘珍樓「特上肉饅」は旨味が多過ぎでダメ