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Bobby 2005.06.26

#597 闇然而日章

 先日、日本原子力産業会議で西澤潤一首都大学学長に会いました。岩手大学長の頃に初めて会ったのが昨年12月。これが2度目です。私は知りませんでしたが、彼は原産の会長も兼任していました。

 傘寿と言っても若いこと、鋭い目はウックンそっくり。シンタロー・ジュンイチローと違って物腰柔らかく、かわいらしい感じでした。

 この彼に、論客から伺った話しをまぶしつつ、表題の扇子を差し上げました。彼には「暗闇」と「光」がよく似合う。具体的に3つの理由がありました。

1.彼は命を削るようにひたむきに努力した呉清源を尊敬していた
2.青春時代に志賀直哉の『暗夜行路』を読んで感銘を受けていた(註;彼は幼い頃に母親を亡くし、東北大学工学部長だった父親に疎んじられたとの思いがあったうえ、中央の研究者たちからかなりいじめを食った⇒彼の著作から)
3.半導体レーザー、LED、光ファイバーなど一連の開発はまさに、“暗夜行路の果てにつかんだ一条の光”だった⇒この話をすると、ちょっと泣きそうになるのが可愛い

 以上、遅くなりましたが、貴重な情報を教えてくれた論客へのお礼を言うつもりで全く関係のないことを書き込んでしまいました。お許しを。

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