#526 経過手順は必要不可欠
http://d.hatena.ne.jp/smeg/20050603#p1
有段者なら30手くらいは頭の中で追えるはずじゃないのか？でもやっぱり追えない。理由を考えているうちに、ひとつ気づいた。手順を追うことが難しいんじゃなくて、図から番号つきの石を取り除いて、その日の最初の盤面を想像するのが難しいのだと。その上で追っていくからさらに難しくなる。
あさださんが指摘されているように、頭の中で手順を戻してから、再び並べ直すのは非常に難しい。そういうことができるのは完全な脳内碁盤の持ち主に限られるでしょう。
しかしながら、日本の棋書には「プロの実戦から取材しながら、経過手順を掲載しない」という編集になっている本が少なくありません。要するに「頭の中で並べればいいでしょ」と突き放しているわけです。
アマチュア向けに発行するなら、題材として使った棋譜（総譜/経過手順）を付録として付けるくらいのことはやって欲しいものです。