hidew 2005.05.28
#484 封じ手考
封じ手考
高尾「残り18分を折半に」
張栩「それはちょっと、、」
この場面はあっちこっちで話題になっていますが、詳しくはこんなやりとりだったそうです。
http://gona.seesaa.net/article/3965576.html#more
うーむ。
封じ手は一般的に封じる方が嫌だと思います。だから、高尾紳路の「(打とうと思えば打てるけど)封じ手は自分がやります」という申し出はかなりお人好しな印象を受けました。
左:62手目 幻の封じ手局面
右:67手目 実際の封じ手局面
棋界では古くから「打ち掛け定刻の直前に手番を渡す」「コウ材のように相手の応手が明らかな封じ手を打つ」のは味悪ということになっているようです。高尾紳路はそれを気にしていたようですが、張栩は全く無頓着でした。
本来こういう対決だと神経の細かい方(今回は高尾紳路)が一方的にストレスを感じて動揺するものだと思いますが、結果はそうなりませんでした。高尾紳路は加藤正夫タイプで、気遣いはするけどカラッとしているみたいですね。
#余談ですが、もし興行的に封じ手のタイミングを考える必要があれば、立ち会い人が仕切るべきだと思います。