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hidew 2005.05.11

#423 第1局 総評

第1局 総評

「攻めながら損をする」というのはアマの「あるある探検隊」ですが、張栩本因坊はトッププロ相手に「攻められながら得をする」という魔術を持っており、一瞬、挑戦者がその術中にはまったように見えます。しかし、その後の経過を見るとポン抜きまで打った石が生きるのに精一杯で、黒地はほとんどなくなりました。kenさんご指摘の通り、白92からの数手が勝負の行方を左右したかもしれません。

<a href="http://pocketgoban.com/mt/archives/000071.html" target="_blank">「並べると強くなれる碁」(PocketGoban Style)</a> という評もありますが、ヤキモチ風の踏み込み(黒43)や ポン抜かせの術(白94)など、初級者が皮相な理解で真似をすると大けがをするような手段が含まれており、取り扱い注意だと思います。この碁はプロの解説を聞いてみたくなる内容なので、新聞や雑誌が売れるんじゃないでしょうかpng 446 byte

なお余談ですが、本因坊戦は「パンダ」と「幽玄の間」で二重中継した上に、毎日新聞Webでも詳細なレポートがありました。賞金額を除けば全てにおいて 本因坊>棋聖 でしょう。