#1840 ドラマ『誰かが嘘をついている』(フジテレビ)
特別ドラマ企画「誰かが嘘をついている」 - フジテレビ
http://www.fujitv.co.jp/dareuso/index.html
2009-10-06 21:00 - 23:08 1840.tvpi.
#手越祐也の写真はイラスト風。
#出演ドラマにも写真の使用を許可しないジャニーズ事務所。#1807-2
, #1807-6
佐藤敏昭(水谷豊)は、.. ごく普通のサラリーマン。秋のある朝、電車から降りると、突然スーツの袖を掴まれる。振り向くと、「痴漢……しましたよね?」と女子高生・持田舞(佐津川愛美)が立っている。..
友人の山崎弁護士(モト冬樹)が美羽から連絡を受け、面会にやって来る。無実だと敏昭が説明しても、「ここから出たいのなら否認はするな。罪を認めないと勾留が長引く。裁判にでもなったら99%勝ち目はない。痴漢事件の裁判はそれくらい難しい」と山崎は繰り返し言う。
同房の常習犯(カンニング竹山)からは、検事や裁判官にも当たり外れがある、.. と教えられる。
..
無実を訴え続けたが、保釈も認められず起訴(裁判になる)が決定してしまった。阿藤からは懲戒解雇になる前に依願退職を勧められ、敏昭は三浦に退職願を託す。
「まだ有罪が決まったわけでもないのに、なぜ辞職をさせるのか!」
「やってもいないのになぜ家に帰って来られないのか、本当はやっているから帰って来られないのか……」敏昭が捕まってから約3ヵ月―――初公判。裁判が始まったばかりなのに犯罪者にしか見えない敏昭。裁判は4回に亘って行われた。敏昭は留置場で年を越した。季節は初夏に変わっていた。腕を掴まれてから8ヵ月――罪名・強制わいせつ罪【懲役1年3ヵ月】敏昭に有罪判決が下った。
.. 係わらないように関係を絶とうとする会社。日頃何度も痴漢に遭い、この日だけは行動しようと決めていた女子高生の被害者。痴漢裁判に行き詰まりを感じる弁護士。デキレースを繰り広げる検事たち。検事の顔色を伺っている裁判官……。
衝撃の結末が敏昭たちを待っていたのだった!
関連
- 『それでもボクはやってない』映画&実話
- 足利事件の菅家利和さん無罪放免へ
- 高知白バイ衝突事故 - 警察の番犬に成り下がった最高裁
- 鳩山邦夫法相の問題発言と「冤罪」の定義
- 一人の罪なき者が罰せられるよりも…
- #1639-4 明日午後9時、痴漢冤罪スペシャル2時間ドラマ
誰が嘘をついているのか? (事前予想。若干ネタバレ的内容)
容疑者が嘘をつくということは現実にはよくある。ただ、このドラマのテーマから言うとそれは考えにくい。「裏の裏」パターンとして頭の片隅には置いておくべきだが、最も確率が低い。
被害者が嘘をつくという事件も現実には起こっている。痴漢+示談金+詐取
気の弱そうなサラリーマンに因縁をつけて示談金を騙し取ろうという魂胆である。誰もが考える「ベタな展開」であるがゆえに、ドラマでは考えにくい。
警察・検察、裁判所が嘘をつく、という線が浮上する。官僚機構というのは「誤りを認めることができない」ために、事実の方を歪曲する。最初の見込み違いを正当化しようとした結果、嘘をつき続けるのである。
という部分は、重要な「伏線」となっていそうだ。ドラマ的なストーリーとして「裁判関係者(検察官、裁判官、弁護士)が真犯人を知っている。知人もしくは本人が真犯人」ということもありえる。もっとも「衝撃的」なのはこのパターンである。「弁護士が真犯人を知っていたが、何らかの事情によって黙っていた。検察官・裁判官は単に無能だった」というひねりすぎの展開も考えられなくはない。
フジが社会派ドラマを作るときはわりと真正面から描く。誰が嘘をついているか分からないまま、有罪で確定するというパターンも実は有力だ。
とは「誰も嘘を見抜けない」という結末である。圧倒的なリアルであろう。