#1839 王メイエン 奇形「長生劫」の無勝負
名人戦の第3局 #1827-3 も目が回ったけど、メイエンさんのこの棋譜も相当である。
コウ争いに「長生」の形が絡んでしまって訳分からない。何が起きているのか把握するまで3分くらいかかった。
面白い形なのでアニメーション GIF にしてみた。
この対局の前にもコウ争いをしていたらしい。
そして同日に行われた打ち直し局は半目勝負。
とことん碁を楽しんでいるなぁ
詳しくは「メイエン事件簿」で。
メイエン事件簿 第34話 またやっちゃった (2009.9.24)
実戦もこのように石を二つずつ取り合ってるケースですが、コウがからんでいて、そのまま「長生」というのは、少し違和感がある。「長生劫」見たいな名前をつけてみてはどうでしょう。
まあ、名前はどうでもいいのだが、とにかく朝からコウ続きで僕はくたくたなんだ、もう帰らせてくれ、と勝手に思ってたんだが、なんと、打ち直しはこの場で引き続き打ってほしい、というぐあいらしい。この棋戦は次の日程が決まっていて、予備日がない上、さきほど説明したように、改めて打つというのも大変だからです。
打ち直しは半目勝負、終局は八時半、もう呼吸する以外何も余力が残ってない感じ、でも疲れたのは対局者だけではない、碁が終わったのを待っていたとばかりに会場をかたづけ始めるスタッフもおなじだ。普通は六時には全対局が終わるところ、この残業代はもらえるかどうかが妙に気になった。
見てるだけで疲れるんだから、打っている方はたいへんだ。
半目勝負の結果が書いてないから、負けたのかと思ったら、
なお、打ち直し局は同日おこなわれ、王銘エン九段が白番半目勝ちをおさめ予選Aに進出した。
勝てば疲れなんて吹っ飛ぶ。途中に何が起ころうと「終わりよければ全てよし」
一番たいへんなのは負けた方の内田修平プロだ。若いから立ち直りも早いだろうけど、メイエンさんと打つのがトラウマになったりして。