Index (comments/trackbacks)

hidew 2009.07.13

#1813 NHK 追跡!AtoZ「脳の秘密 - 羽生名人の思考」

これからの放送予定|NHK 追跡!AtoZ

7月11日 土曜 午後8時 - 8時43分
脳の秘密 未来はどう変わる?
ちまたにあふれる「脳を鍛える」という言葉。誰でも密かな関心をもってしまう脳の鍛錬。でも、それは本当に可能なのか。脳は生まれつきに支配されるものなのか、あるいは意識的に鍛錬できるものなのか。

そもそも脳には、どれだけ一人一人の違いがあるのか?そうした疑問に今、脳の内部を見る技術=脳画像技術が答えを出そうとしている。その技術は、fMRIやNIRSなど、脳の活動を“動画化”して捉えるもの。その技術革新が、脳のより細かな変化を見ることを可能にしてきた。それによって今まで不可能だった、“脳の体験による変化”や“人の心”を追究することもできるようになったのである。

番組では、プロ棋士のひらめきを解析する研究プロジェクトに密着。天才と称される羽生名人の思考の秘密を皮切りに、人の個性や心に迫る研究の最前線を追跡する。そうした研究の成果はすでに一部が商品の広告や法廷など、社会の様々な分野で使われはじめている現実もあり、そこに潜む倫理的な課題も探っていく。

  • 天才とは何か
  • 天才の理由

を調べるために、最新の脳科学を駆使して、羽生善治名人の頭脳を調べる。

羽生名人を調べて分かったこと

体に染みこませるような人並み外れた努力をすれば、羽生名人のような直感力に近づく可能性はあるのだ。

大脳基底核尾状核という部分の活動が、羽生名人に特徴的に表れた。この部位は「行動の習慣化」「思考の習慣化」を司る。

プロ棋士のヒアリングで分かったこと。

  • 毎日3時間
  • 集中

その他の話題

  • トヨタの脳トレ。
  • 人の心を読む挑戦。

リアルタイムでは裏の「レッドカーペッド」(フジテレビ系列)を見ていたので、1日遅れで録画を見ているところ。

【後で書く】

*

hexagoban 2009.07.14 [1]

「直感は習慣化された論理」という仮説が可視化された

いや、このフレーズはですね、直感と論理が対立する概念だという思い込みを壊してくれる至言だと思い、とても気に入っています。「出典、URLを書いてくれ」とかツッコミ入れられても面倒ですが(アハハ!)、たぶん、hidewさんにもレスをいただいたような気もします(苦笑)。たしか「うさうさ脳」のときだったかなあ・・・情報の取り入れと発信(表現)の様式が、直感的だとか論理的だとかいう話でしたよね。その頃にどこかで聞いたこの言葉が、今回、MRIによって、可視化されたということですね。
 ところで、この間亡くなられた和田博教授が編んだ『囲碁と脳の働き』(出版文化社 2003年)に、金子満雄博士による「PETによる脳機能の観察」という調査結果が載っていますが、わずか7ページにもかかわらず、興味深い情報が詰まっているので、囲碁ファンにはお勧めです。布石問題をアマは右脳を使い、プロは主に左脳で捌いているとか、詰碁(出題はなんと張栩)を、プロはほとんど小脳だけで解決してるとか、おもしろかったですよ。金子氏の本拠が浜松ということもあり、中部総本部の高段棋士が全面協力したそうです。
 今後は、PETでもMRIでもいいんですが、今回の「AtoZ」のように、超一流と一流の違いが見えてくるとさらにおもしろいと思います。たとえば、七番勝負の中継で、対局者二人と解説者が同じ計測装置をアタマに被ってですね、データ放送や副音声では、その画像を見ながら、茂木健一郎さんがさらに解説するとかですね、期待してしまいます。こういう実験、米長先生がトップにいる将棋界の方がお得意そうですが・・・(余談でした)。

hidew 2009.07.14 [2]

羽生善治 VS 梅沢由香里

出典、URLを書いてくれというのは、「架空の主張に反論するな #1808-21 」が主な理由ですから、単なる情報提供の場合はユルユルでいいですよ。興味深い話の時は自分でも調べます。和田博『囲碁と脳の働き』は手元に持っていますが、内容をよく覚えていないので今から読み直します。

4883382923 囲碁と脳の働き

  • 和田 博
  • 出版文化社, 2003, 単行本
  • ¥ 2,000

直感は習慣化された論理 で検索したら、当ブログの記事 2005.03.13 にいただいた hexagobanさんのコメントがヒットしました。

ついでに、それらしい元ネタを発見しました。

株式会社アーキット - 002 一瞬の決断が一生を作る

直感とは何か。
組織における意思決定過程の研究でノーベル経済学賞を受賞したハーバート・サイモン教授によれば「直感と判断力は、習慣化された分析にすぎない」そうです。

ところで、私は、超一流と一流の違いを脳科学で見出すのは無理があると思います。天才A と 天才B の違いを研究するより、天才と秀才の違いを研究する方が有意です。脳科学で比較するなら、一流と二流、プロとアマ、老と若、男と女、囲碁と将棋とチェス、などがおもしろいでしょう。『うさうさ脳』も「占い」ではなくて、ちゃんと研究すれば「科学」になります。

脳科学的にやるなら、羽生善治 VS 梅沢由香里 の囲碁対局が面白いと思いました。

hexagoban 2009.07.14 [3]

こちらのブログ内検索って、普通に使えますね。楽天とは大違い(爆)!

いやー、私のコメントでしたか、またしてもアハハです。記憶って、自分の都合のいいように出来てしまうものだということが、よくわかりました(笑)。たしかに、プロとアマ、年齢、性別はおもしろそうですね。「プロの発想、アマの読み」とか、「若い脳は柔らかく、年とともに硬直化していく」だとか、「男脳、女脳」という分け方で本も出ているし、これらの既成概念が裏付けられるのか、それとも裏切られるのか、とても気になります。
脱線しますけど、「院生」の脳の使い方を調べると、プロに近いのか、それとも普通のアマに近いのかとかがわかっちゃったりするかもしれませんねそうなると、遺伝子検査で、あなたガンになりますよという告知に似た問題も出てきますね。
もう一つ、二流が一流を、アマがプロを目標とした場合、リアルタイムのMRI等を使って、理想的な脳の使い方が出来るように意識の使い方をフィードバックして練習する、ということもあり得ますね。以前、瞑想がブームになったとき、アルファ波が出るようにトレーニングする方法についてのオーディオブックとかがあったようですが、スポーツ界ではその手の練習がすでに行われているように思います。
羽生名人的キャラクターを囲碁界で探すのは難しいですね。張栩名人は協力的な方ですが、普通の言葉は難しそう?高尾九段はしゃべりはとてもわかりやすいし、協力的でしょうが、一般知名度が・・・(苦笑)。もう、治勳先生しかいないかな?

hidew 2009.07.14 [4]

技術進歩の善し悪し

「院生」の脳の使い方を調べると、プロに近いのか、それとも普通のアマに近いのかとかがわかっちゃったりするかもしれませんねそうなると、遺伝子検査で、あなたガンになりますよという告知に似た問題も出てきますね。

脳波測定は遺伝子検査と同様にとてつもない危険があります。コンピュータ囲碁にも同じことが言えますが、進歩することがいいことなのかどうかさえ疑問です。

.. リアルタイムのMRI等を使って、理想的な脳の使い方が出来るように意識の使い方をフィードバックして練習する、ということもあり得ますね。

その研究は、つい最近のクローズアップ現代「勝負強さは脳が決め手」#1772 でやっていました。脳波でキューブを移動させるゲームで、集中力を高める習慣をつけるという研究です。

ただ、この研究が進んでも、みんなが同じことをすれば、スタートラインがずれるだけです。羽生名人が梅田望夫氏との対談で言った「学習の高速道路」と同じことになります。#26

#囲碁界でテレビ向き(一般向けに表現力がある)なのは、武宮正樹、王メイエン、梅沢由香里、ですね。張栩名人はテレビそのものが苦手だと思います。 Top Runner(7月17日放送) がどういうことになるのか、今から心配です。

Amazon オススメ商品