#1772 クローズアップ現代「勝負強さは脳が決め手」
- 「家に帰るまでが遠足です」
- 「勝負は下駄を履くまで分からない」
NHK クローズアップ現代で「勝負強さは“脳”が決め手」という興味深いテーマを扱っていた。
クローズアップ現代「勝負強さは“脳”が決め手」5月12日(火)放送
オリンピックなどの大舞台で、実力を発揮できる選手と出来ない選手の違いはどこにあるのか?
林成之(脳神経外科医)
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- (水泳などで)ゴールが近いという意識が頭に浮かぶと失速につながる。
- ゴールというのは脳の中では否定語になるので、最高の運動能力はそこで消える。これが一瞬にして勝負の境を分けていく。
- 「気合い」とか「命がけで頑張ります」とか言うが、気持ちの力をどう運動能力につなげていくかという方法論がない。
私はゴールが見えると少し元気が出るのだが、トップアスリートの場合は常に能力の限界まで力を引き出しているから、ゴールを意識すると能力が落ちてしまうらしい。これは少し意外だった。
篠原菊紀(諏訪東京理科大学教授)
ゴールを遠く設定することで、意欲の持続、意識水準を高く保つことができる。
平井伯昌(水泳の北島康介選手のコーチ)
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オリンピックでは「ゴールタッチして、振り返って、自分の記録と順位を電光掲示板で確かめるまでがレースと考えよう」
茂木健一郎(スタジオでのコメント)
- 集中と緊張は違う。
- アスリートの理想は「集中していながら、リラックスしている」状態
- 緊張というのは「動かない方が安全だ」というフリージング状態。
- (イチローのように)いつもと同じ動きをすることでリラックスできる。
- 神経細胞をつなぐシナプスの構造は簡単には変わらない。だから「習慣」が大事。
- 緊張する状況下でリラックスするという「習慣」が「本番に強い脳」を作る。
- 脳科学が解き明かしたのは 1% くらいだが、ジグソーパズルの1つが見えた。