#1767 「ハゲタカの誇り」と「職人のお金」
土曜ドラマ「ハゲタカ」
http://www.nhk.or.jp/hagetaka/
- 日本を買い叩け!
- ゴールデン・パラシュート
- 終わりなき入札
- 激震!株主総会
- ホワイトナイト
- 新しきバイアウト
いわゆるファンドをテーマにしたNHKの経済ドラマ。また再放送していたので、改めて見た。
フィクションではあるが、ホリエモンや村上ファンドなど、実在の人物、事件を臭わせるような設定になっている。
ドラマを通じてハゲタカ・ファンドの嫌らしさが描かれる。しかし、大事なのは、ファンドのえげつないやり方の裏で、金に苦労する経営者を描いている点だろう。「金の亡者」を批判しつつ、「金の重要性」を訴えている。
たかが金、されど金
「金か、誇りか」の二択ではなく「どちらも重要」。どちらかに偏ってはいけないのである。
#ネット上はどちらかというと「反商業主義」の方に傾きがちだが、フリーの文化、オープンソースのコミュニティを継続的に維持しようとすれば金も必要だ。極端な 嫌儲 に走ってしまうのも問題だろう。
第6回(最終回)
- 加藤(レンズ磨き職人)「あんたらは他人の金で見ず知らずの会社に投資する。自らはなんの価値も生み出さない」..「金なんてただの紙切れだ。」
- 鷲巣(ファンドマネージャー)「99.9% は金で決まる。金で解決できる。しかし、残りの 0.1%が…」
「金か、誇りか」をこの対照的な二人が描き出す。
最後に両者が歩み寄る 0.1% が、このドラマのテーマである。
- tomo the tomo、 佐藤直紀
- 2007
- ¥2,365
佐藤直紀のサントラはすばらしい。普通のドラマとして見てもエキサイティングなドラマだった。
金のない悲劇 金のある悲劇
劇場版『ハゲタカ』 2009年6月6日ロードショー
http://www.hagetaka-movie.jp/
救世主か?
破壊者か?
こんな国に誰がした。