#1738 自然に知識がすり込まれる勉強法
クラスで都道府県名と県庁所在地名を書けたのは次男だけだったそうで、すごく嬉しかったそうです。
先生「どうして、知ってるの? すごいじゃない!!びっくり」
次男「トイレに地図が貼ってあるから。」
そう・・・・すっかり貼りっぱなしになっていた、お兄ちゃんの都道府県の書いてあった地図を見て覚えていたそうです。
次は世界地図を貼ったらいいと思う。
これを大々的にやったら、効果的な勉強法になる。
壁と天井と床を全部、巨大なノートだと思って、覚えたいことを貼ったり、書いたりする。嫌でも目につくような場所に何かが書いてあれば、自然に覚えてしまうものだ。
階段のある家だったら、「すいへーりーべー」(元素記号)とか、歴史の年表とか、覚えたい順番に貼っておけば、日々階段を上がるたびに繰り返し見ることになって、確実に記憶される。見た目のことを考えると階段はやりすぎか…
講座を開いている碁会所だったら、大盤が空いている時に、意味ありげに詰碁を並べて、入り口に置いておくのが良さそう。
このメソッドはできたら学校でもやってほしい。校庭やプールの底に巨大な日本地図が描いてあったり、雲梯に九九が書いてあったり、給食の食器が「寿司屋の湯飲み」(魚偏の漢字がいっぱい書いてある)みたいになっていたり、気づいたらいつのまにか知識がすり込まれていたという状況を作る。考え方としては広告(CM) と全く同じである。
公の空間では一歩間違えると「低俗な落書きで埋め尽くされる」恐れもあるが、自分の部屋を持っている人や、家族ぐるみで子供の学習を支援しようとする家庭では勉強法のひとつとして「壁の落書き」というものを考えてもいいと思う。見た目はともかく、楽して成果が出るのは間違いない。
壁の落書きの利点は、嫌でも目につくということの他に、「空間」「汚れ」などアナログの感覚がある。「天井付近に書いてあった」とか「文字の一部が汚れて見えない」とか、純化されたデジタル情報にはない「無駄情報」が、記憶の手がかりとして役立つ。
参考
まだ読んでいないが、この本で「トイレに地図を貼る」という勉強法が勧められているらしい。
塗ると壁がホワイトボードになる『IdeaPaint』