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hidew 2009.03.09

#1736 「努力は報われる」という幻想

四季の素材 十五夜 囲碁という競技は、どういうわけか「勉強すれば勝てる」と思われている。アマチュアの県代表くらいまでは、ある程度正しいかもしれない。しかし、プロのトップレベルにおいて、それは全くの幻想である。

呉清源の全盛期、羽生善治の全盛期、他の棋士は一体何をしていたのか。遊んでいたわけではなく、必死に勉強していたに違いない。それでもなお神懸かり的な強さの前に敗れ去るのだ。

高尾紳路・羽根直樹と李セドル・李チャンホの間には、努力などと言うものでは埋められない何かがある。それは幼少期の蓄積かもしれないし、生まれ持った才能かもしれない。

「努力では埋められない何か」は北京五輪・短距離走で世界記録を連発したボルト選手を考えてみれば分かりやすい。「日本人選手がボルトに勝てないのは練習が足りないからだ」とは誰も言わないだろう。

この期に及んで、まだ「日本が世界で勝てないのは勉強不足」なんて言っている人がいるが、ノリノリの李セドルには何をしたって勝てないのだから、そろそろ現実を受け入れるべきである。勝てないものは勝てない。「やればできる子」という励ましが有効なのは中学生くらいまでだ。

今、日本のプロ棋士が努力して(世界的な観点で)報われたいと考えるなら、木谷実、瀬越憲作の方向が有効だろう。

#PinkMoonStudio::運が良かった

努力をしたことが結果に結びついたのは結果論だ。確率は確かに上がっているので、努力と結果は相関関係はあるが「必ず報われる」というものでもないと思うのだけれど。

宝くじを2枚買えば、当たる確率は2倍になる。png 446 byte

囲碁界の日本ファンは、楽天イーグルスを応援するような気持ちで、日本の活躍を見守っていけばいいのである。

報われるかどうかに関係なく努力は続けたらいい。

404 Blog Not Found:意味の有無を問う(無)?意味

生きていることに意味があるんじゃない。生きているから意味も「ありえる」のだ。

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hidew 2009.04.11 [1]

一流プレイヤーは努力をしない

人生を勝利に導くゲームの名言3 一流プレイヤーは努力をしない!?

ポーカーや将棋、囲碁などプロが存在する競技において、特にその一流のプレイヤーに「いままでどんな努力をしてきましたか?」と質問を受けた場合、おそらくは「努力はしたことはない」と答えることでしょう。

彼らが血の滲むような研鑚をすることなしに今の地位に立つ不可能です。にもかかわらず「努力したことはない」というのは彼ら一流の謙遜なのでしょうか。否。多分彼らは本気で「努力したことはない」といっているでしょう。

何故ならプロとは努力することは当たり前、というより前提条件であり、日々のトレーニングや競技に対する研究は、結果がすべての「プロ」の世界で生き残るのに必要なただの日常業務だからです。