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hidew 2008.07.25

#1696 何でもあり、まるで初心者のような手

中日新聞コラム「中日春秋」 2008年7月24日

.. 棋界にはここ数年、従前からの常識が通用しない、いうなれば「その他」の嵐が吹き荒れているらしい。「こうやってはいけない、と教わった手が今は平気で指される。もう、何でもあり」とは神谷七段

もはや、多くの将棋格言がその神通力を失ったという。極め付きは、深浦・羽生対決の序盤を眺めつつ、米長さんがあきれたように繰り返していた言葉だ。「これはね、初心者の将棋ですよ」。見た目はまるでプロらしからぬ形、なのに中身は超高度。その言の真意は、異次元の領域に入った最先端の将棋への畏敬だろう

私が昨日の本因坊戦を見た感想も同じだった。

jpg 16691 byte 近年、一流同士の対局において、しばしば「アマが打ったら怒られる手=初心者のような俗っぽい手」が出現する。世界最強と言われる韓国の李セドルはこの傾向が顕著だ。まさに「異次元の領域」に入っている。

囲碁の世界では、韓国という異国の文化が変革をもたらしたが、将棋の場合、それを主導したのは羽生善治という一人の天才であろう。

面白いのは囲碁と将棋で同時期に常識破壊が進んでいることである。高度情報化が何か関係しているようだ。

常識はずれの手を連発して勝ち進むトッププロを見て、保守的な人は「こんなの将棋じゃない」と言うかもしれないが、逆に考えると、常識が、いかに適当で、いい加減な思いこみであるかを痛感させられる。

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みんみん猫 2008.07.25 [1]

初心者の将棋

▲7六歩△3二飛! 今泉三段が創始した新戦法。タイトル戦に初登場しました。羽生さんが採用した事で世間に知れ渡ることになると思いますが、羽生さん負けちゃったので、流行するかは疑問ですね。

hidew 2008.07.26 [2]

真似るな危険

羽生さんの指し方を真似するのは危険でしょうね。勝敗に関係なく流行しないような気がします。