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hidew 2008.07.17

#1689 NHKプロフェッショナル仕事の流儀「ライバル」

放送予定 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

「ライバル」スペシャル 2008年 7月15日(火)
最強の二人・宿命の対決 〜 名人戦・森内俊之VS羽生善治 〜

.. 永世名人の資格を有する森内俊之(37)、挑むのは将棋界のスーパースター・羽生善治(37)。二人は、同い年で同期。小学校4年生の時に将棋大会で出会って以来、20年以上に渡り共に戦ってきた「宿命のライバル」である。

25才の若さで前人未踏のタイトル7冠全制覇を成し遂げ、常に将棋界をリードしてきた羽生と、将来を嘱望されながら結果を残せず、羽生に対する「劣等感」をばねに、強さを磨き続け、31才で初めてタイトルを獲得した森内。その後、羽生は森内に立て続けにタイトルを奪われ1冠にまで落ち込むなど、互いに拮抗した戦いを続け、切磋琢磨しあうなかで今回の名人戦を迎えた。

同い年で同期という点が、とくに運命的である。

名場面

右から谷川浩司(解説者)、羽生善治、森内俊之。


オフの時もボードゲーム(バックギャモン)に興じる森内俊之。武宮正樹と対決してほしい。


名人戦・第3局。大逆転負けをくらって、茫然自失。


勝ち筋が見えると手が震える羽生善治。「勝利の瞬間が最も危ない」ということを本能的に察知するからだろうか。


語録

森内俊之「ずっと完璧主義でやってきたので、自分がミスをするのが許せないというのがあったんですけど、だんだん年を重ねるにつれて、人間だから間違えても仕方がないかなと、
ちょっとずつ緩くなってきてですね、思い切った手を指せるようになって、伸び伸びした将棋になってきたので。
そういう将棋の方が相手が怯んだりするんですよね。」

依田紀基の「虚仮の一念」(#1680 )に通じるコメントである。超一流同士の対決でさえ、勝敗を決するのは「正しさ」ではなく、「自信」や「信念」のようなものだ。

森内俊之「口の悪い先輩だったので、『酷い将棋だねぇ』と言われて、ちょっと楽になった」

気を遣われたり、同情されたりすると、逆に落ち込む、勝負師に共通するメンタリティがある。「酷い将棋だねぇ」とわざわざ言ってあげる先輩棋士の優しさが身にしみる。

関連

森内俊之 - Wikipedia

趣味はクイズ、チェス、麻雀、マジック、スポーツ観戦。特にクイズはかなりの実力で、パネルクイズ アタック25・1500回記念大会(「知性派タレントクイズ頂上決戦」、2005年3月)では丸山和也、高田万由子、やくみつるを破って優勝し、フランス縦断旅行を獲得した。

羽生善治 - Wikipedia

趣味は水泳とチェス。チェスでは、FIDE Masterの称号を持ち、2008年4月現在においてレイティングは2404と日本国内1位で、国内屈指の強豪である。日本チェス協会の国内称号である段位は六段となっている。

武宮正樹 - Wikipedia

趣味はゴルフ、バックギャモン、歌、麻雀などと多彩で、いずれもプロ級の腕前という。特にバックギャモンにおいては、三大タイトルの一つである盤聖戦で、第12期盤聖となった(2005年)ほどの腕前を持つ。

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