Index (comments/trackbacks)

hidew 2008.07.06

#1682 洞爺湖サミットと環境問題の茶番

大国の指導者の
大国の指導者による
大国の指導者のための親睦会

サミットを一言で言うならこうなる。

今回の洞爺湖サミットを政治家や官僚の立場で見れば、国際的には「環境問題で一儲けを企てるチャンス」であり、国内的に見れば「サミット利権、環境利権で税金をポケットに入れるチャンス」である。

環境問題は根本から間違っている恐れが識者によって指摘されている。そもそも「地球は温暖化しているのか?」にはじまり、「二酸化炭素は温暖化の主因なのか?」「温暖化による影響は大きいのか?」云々。

政治家はおそらく科学論争には興味がないだろう。環境ビジネス、環境利権に有利な結論を導いてくれる御用学者を重用するだけである。

サミットで環境問題を話し合ってもG8各国の経済的な利益を追求するだけで、真の環境対策にはならない。植樹や排出量取引による数字合わせは単なるゲームだ。

二酸化炭素抑制を目指すのならば、シンプルに 化石燃料を使わない 方向にもっていくべきである。幸か不幸か原油価格の高騰によって、自然と使用を控えるようになっている。実は原油高こそが最善の環境対策なのだ。

しかし、それは日本にとって、経済的不利益が大きい。そこで「原油価格を抑えつつ、原油使用を抑える(フリをする)」というジレンマに陥る。これは「道路特定財源は道路整備費だと言いつつ、暫定税率は環境対策(ガソリンを使わない→道路を使わない)に有効と言い張った」茶番劇と似ている。

今回の洞爺湖サミットは、終わってみれば「ポスター1枚1万円」という類の無駄遣いが残るだけであろう。

関連

温暖化懐疑論のまとめ - 池田信夫 blog
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e ..

エイズ患者400万人の治療費分=巨額なサミット経費に驚き-英紙(時事通信)

.. 洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で日本政府がかける経費が2億8500万ポンド(約600億円)に上り、3年前の英グレンイーグルズ・サミットの3倍以上に相当すると報じた。エイズ患者400万人を1年間手当てできる金額と同等と指摘している。

関連書籍

4753102629 G8 サミット体制とはなにか

  • 以文社
  • 2008/6/12
  • 栗原 康
  • ¥1,680

― 世界中を貧困状況に陥れ、われわれの生を切り縮める“サミット体制”とは? ―

金融危機、食糧危機、環境危機・・・・・。さまざまな「危機」が叫ばれる現在、“世界を代表する”G8サミットの役割はますます増してきているようにみえる。しかし、話はそれほど単純ではないだろう。そもそも、こうした「危機」自体がG8(主要国)によって作られ、G8によって煽動されてきたものだからだ。本書ではそれを “サミット体制”と名づけ、こうした「危機」の言説のもとで進行する“支配”の実体を分かりやすく解説する。


4861821967 徹底批判 G8サミット

  • ATTACフランス (編集), コリン・コバヤシ (翻訳), 杉村昌昭 (翻訳)
  • ¥ 1,890
  • 作品社
  • 2008/5/30

なぜ非合法な「私的会議」が世界を支配しているのか。どのようにサミットは世界を変えてきたのか。その歴史と現在。


*

BK 2010.06.30 [1]

メキシコ湾原油流出事故は核戦争以上の危機では・・・

http://www.y-asakawa.com/Mssage2010-1/10-message34.htm
http://hyouhei03.blogzine.jp/tumuzikaze/2010/06 ..
http://diamond.jp/articles/-/8468

環境問題といえば、この事故は人類、地球生物の危機では?

この未だ流出を止められないメキシコ湾原油流出事故の大災害は、核戦争以上の地球規模の大災害になる恐れがあるのではないでしょうか。
近辺の地域にはすでに黒い雨が降っているそうですが、このままでは地球全体が「核の冬」状態になる恐れがあるのでは・・・

hidew 2010.07.01 [2]

海洋資源への影響

海洋資源を利用する日本には大きな影響があるかもしれません。反捕鯨の人たちなんかはどう考えているんでしょうね。

核戦争とか、核の冬とかいう比較はよく分かりません。大げさに言えばいいってものではないと思いますが。

BK 2010.07.01 [3]

杞憂であることを祈るのみ

大げさで杞憂ならそれに越したことはなくて良いと思いますが・・・そう祈ります。
日本海全域より広いメキシコ湾、1000m以上の深い海底から毎日500万リットルという莫大な量が噴出しているのを止められない状況。
その原油まみれの海水は夏ごろにはニューヨークまで達すると言われている。

http://www.y-asakawa.com/Mssage2010-1/10-message34.htm  

原油流出は、北米大陸の東半分のすべてを "完全な破壊" に導くだろうと述べているが、それは、BP社がメキシコ湾に流出した原油を分解するために使っている、何百万ガロンもの「 コレキシト9500 (Corexit 9500) 」という名の化学分散薬品に問題があるからである。

この薬剤の分子がメキシコ湾の暖水と混ざることによって、「相転移」という 化学的変化を起こして、海だけではなく、陸上にも悪影響を及ぼすことになるようなのである。この相転移現象は、液体をガス状に変える作用があ り、気化したガスは上昇して雲に吸収されることになるため、これから先、地上には「毒性を持った雨」が降り注ぐ危険性があるというわけである

海上の原油は竜巻暴風雨に吸い上げられ、陸地に運ばれ降り注ぐ。落雷のような自然現象で発火するかもしれない。大気中に気化した、引火点の高い油の大気爆発、海底でのメタン、水蒸気爆発、それに伴う津波そして有害物質の雨霰。動植物の大量死。

これが全地球規模にならないことを祈ります。

hidew 2010.07.01 [4]

一酸化二水素

大部分は 一酸化二水素 と同じことを言ってますね。

Corexit 9500というのは商品名だと思いますが、具体的にどういう化学物質で、どういう毒性があるのでしょうか。「なにか毒性があるらしい」という程度の認識で、大騒ぎするのは止めて欲しいと思います。

大げさで杞憂ならそれに越したことはなくて良いと思いますが・・・そう祈ります。

デタラメな内容で煽って、「何も起こらないことを祈る」と言い訳を付与するのは、終末論なんかでよくあるパターンです。

「原油が海に吹き出して止められない」 それ以上でも、それ以下でもないでしょう。

BK 2010.07.01 [5]

現在の現地の惨状の深刻さ

「原油が海に吹き出して止められない」 それ以上でも、それ以下でもないでしょう。

そう一言で片付けられるような問題ではなく、現地の実情は想像を絶する惨状となっているようです。
原油噴出が止まっているのならまだしも、止める手立てがなくなっているのが深刻の度を高めています。

http://diamond.jp/articles/-/8468
上杉隆 [ジャーナリスト] の現地レポートを箇条書きに書いてみます。

米国の危機は深刻だ。1000メートル以上の深海から流失し続けている原油パイプの修理のためにあらゆるアイディアが試されたようだ。だが、どれもうまくいかず、結局、破損による流失を止める手段はないようだ。いよいよ万策も尽きようとしている。

オバマ大統領は、執務室(オーバルオフィス)でのテレビ演説を行った。 全国民に向けてホワイトハウスから語りかけるのは就任以来初となるが、それだけこの事故が深刻で、場合によっては政権維持に影響するとみているようだ。

米政府機関(NCAA)の最新報告によれば、発生から58日にして4億から10億ガロンもの原油がすでに流失し、メキシコ湾岸に深刻な環境被害をもたらしている。それは当然ながら、住民生活をも直撃している。

現時点で1152頭ものアザラシやイルカなどの海洋動物の死亡が確認されている。それらは当然ながら全体のごく一部である。 オイル塗れになった水鳥や海カメなどの生物を助けようと、ボランティアが不眠不休で活動している。だが、救出するものの今度は放すところがなく、困惑しているのが実情だ。

海洋汚染の範囲は日に日に広がっている。海流の関係でフロリダ半島の西海岸はほぼ壊滅状態になっている。しかもその潮流はリゾートの集まる東海岸にも流れ込んでいる。今週中にはその範囲にまで、さらに2週間後にはオイルで汚れた海水がニューヨークにまで到達するという観測もある。

米政府は、全国民に対して解決のためのアイディアを募集している。 核兵器を使ってパイプを破壊し、それによって原油の流出を止める、などという奇想天外な案まで寄せられているという。 だが、それも笑えない状況になってきた。もはや、手の打ちようのない今回の事故は、誰が解決するのか、誰が責任を取るのか、というレベルの議論ではなくなっている。

米国のみならず、カリブ海全体、ひいては地球全体の問題になりつつある。 日本政府は他人事として拱手傍観している場合ではない。事故を起こしたBPには日本企業も出資している。 ここ米国では菅直人首相、あるいは日本政府の声が一切聞こえてこないのが心配である。

hidew 2010.07.02 [6]

余計な「煽り」

私は現地の災害の悲惨さを否定しているわけではないです。[3] の内容(油を分解する薬剤の毒性が全世界に拡散? 科学を偽装するような説明が過剰で、肝心のところが抜けている)が怪しげだと言っています。

核戦争以上の危機なんて煽りは、広島、長崎、を知っていたら出てこないと思います。メキシコ湾の惨状を強調する前に、自国に落ちた原爆の惨状をよく認識してください。

毎度のことながら、余計な「煽り」が多すぎます。

Amazon オススメ商品