#1642 チベット弾圧を陣頭指揮した胡錦濤の来日
中国が、チベット、台湾に対していきり立つ内容をつぶさに観察すると、まるで鏡のように「中国自身の思想・内情」を反映していることが分かる。
国務院の温家宝総理は18日午前、国内外の記者に向けた記者会見に出席し、英国フィナンシャルタイムズの記者の西蔵(チベット)問題に関する質問に答え、次のように述べた。
私たちは重ねて厳粛に申し上げる。もしもダライが独立の主張を放棄し、チベットが中国領土の分割できない一部分であることを認め、また台湾が中国領土の分割できない一部分であることを認めれば、 対話に向けた我々のドアは常に開かれていると。これは私たち自身が提案した条件で、現在でも変わっていない。
このほど発生した事件によって、カギとなるこの問題においてダライが偽りの仮面をかぶっていたことが証明された。だが、たとえそうであろうとも、中国の従来の主張はまだ有効だ。この問題でカギとなるのはダライの行動だ。
私はここで問い返したい。拉薩(ラサ)でこのような驚くべき事件を起こし、中国のその他の地域でも類似した事件を起こそうと画策し、他国の中国の大使館や領事館を襲うように仕向けた黒幕が、ダライと無関係と言えるのかと。私たちはダライの発言だけでなく、その行動も見て、ダライに対する判断を下している。(編集MA)
「人民網日本語版」 2008年03月18日
「偽りの仮面」とか「黒幕」とか、自分たちの社会(および眼鏡)が汚れているから、他者も同じように見えてしまうのだろう。
とくに「偽りの仮面」は中国自身の言動を読み解く上で重要なキーワードである。福田首相になった途端に友好ムードを取り繕っている対日外交はまさに「偽りの仮面」の好例だ。
蛇足だが、中共首脳の笑顔は一様に薄気味悪い。あの CG で作ったような微笑の裏に鬼畜の本性が隠されているかと思うと寒気がする。
もうすぐ(5月?)来日すると言われている胡錦濤にはチベットに関して暗黒の履歴がある。
- 1989年1月、チベット自治区の共産党書記に就任。
- 1989年3月7日、ラサに戒厳令を布告する。 当時のチベットは独立を求める民族独立運動が激しくなりつつあり、この運動を押さえ込むよう弾圧すべしとの共産党中央の基本政策に忠実に従い、党指導部の信頼を勝ち得た。この際に多数のチベット人の虐殺を行った。
- 1989年6月、天安門事件が勃発した際も、その民主化運動のチベットへの波及を防御するため、ラサを戒厳令下に置いた。 チベット自治区の最高責任者にあった4年間、「1.分離主義の弾圧、2.経済建設を推進」する政策を実行し成果をあげた。
ペテン師だけが本物だ と言われる中国において、筋金入りの「本物」が胡錦濤なのだ。福田康夫がいくら「タヌキ」だと言っても、「本物」の相手をするのは荷が重すぎる。
今回、計画されている日中首脳会談はチャンスであると同時に、大ピンチでもある。下手すると日本が国際社会で大恥をかいて、チベットをさらなる窮地に追い込むことにもなりかねない。中国に抗議するなんてことは、できないのだから、せめて何も言わないですむように会談自体がお流れになってほしいと思う。イジメを傍観するのは卑怯者のすることだが、イジメの主謀者にお世辞を言ってご機嫌取りをするよりはましである。
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Free Tibet Bloggers
http://web.mac.com/ysbee/iWeb/FTB/Home.html
Lung-ta Project
http://www.lung-ta.org/
【チベット大虐殺】 温首相「ダライが『チベット独立放棄』し、『台湾を不可分の中国領土と認める』なら、対話してもいい」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1104839.html
大規模OFF板【胡錦濤来日時に東京をチベット旗だらけにするOFF 】@ wiki - トップページ
http://www8.atwiki.jp/tibet_wiki/pages/1.html
チベット問題に厳しい視線を - かなろぐ
http://blog.goo.ne.jp/kanataylfc/e ..
チベットのためにできること (Days in Ladakh)
http://ymtk.jp/ladakh/2008/03/post_84.html
チベット式
http://tibet.cocolog-nifty.com/blog_tibet/
ちべ者
http://55tibet.way-nifty.com/
(チベット問題を考える議員連盟 会長:枝野幸男)
- ダライ・ラマ法王の唱える平和的対話による自治の回復という取り組みを強く支持する。
- チベット関係者に対する武力の行使や人権侵害の行為を行うことのないよう強く自制を求める。
- 根拠なくダライ・ラマ法王を批難する姿勢を改め、平和的対話に、直ちに着手するよう強く求める。
- チベット自治区をはじめ衝突が生じている現地において、 報道・言論規制がなされているため、 現地の正確な情報が明らかにならず、 中華人民共和国政府によるプロパガンダのみが垂れ流され、 かつ、一方的な取締りがなされている。不当な弾圧などが存在しないと主張する以上、中華人民共和国政府は、自由な言論と報道を認めるとともに、 国際社会の衆目の下で、事態の収束を図るべきである。 報道・表現の自由がない中で行われる取締りは、 一方的弾圧であると判断せざるを得ない。 外国のメディア及び政府関係者のチベット自治区への立ち入りと 自由な調査及び報道を認めるよう強く求める。
- わが国内閣は、中華人民共和国政府に対し、毅然たる対応をとるよう、強く求める。
(抜粋、強調は引用者)
第4項外国のメディア及び政府関係者のチベット自治区への立ち入り
が絶対的に重要。もし、これが認められないなら、北京オリンピックの報道も全世界がやめたらいい。莫大な放映権料を払わされた上に中国の宣伝だけをするのは馬鹿馬鹿しい。
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もよろしくお願いします