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hidew 2008.02.16

#1635 「本の贈答」について考える

#PinkMoonStudio::本

本を人にあげることは本当に難しいと思う。プレゼントはみんなそうなのだけれど、自分の引き出しの中から、相手に合わせたものをチョイスするのは本当に難しい。本は特に精神的なものになってくるのでよけいだ。

本は「既に持っている」か「読みたくない」かのどちらかであることが多い。どちらもプレゼントされたら困るケース(表の×印)である。

* 読みたくない 読みたい
持っていない ×
持っている × ×

imagechef 「読みたいけど持っていない本」というのは稀である。本当に読みたければ買う(借りる/立ち読みする)し、買わないということは「実はそれほど読みたいわけではない」ということだ。

本をサプライズ的にプレゼントして喜ばれるには、本人に代わって「未知の興味深い本」を探し当てなければならない。それはたいへん難しい。困難を極める。(一冊の)本をプレゼントするのは無理筋に思える。

どうしても本をプレゼントしたければ「参照渡し」にしたらどうだろうか。つまり「題名」や「書評」を手紙に書いて贈るのである。「なぜオススメなのか」という理由の部分がプレゼントの肝なのであって、(全国どこでも均一価格で買える)現物はそれほど重要ではない。

無難なプレゼント

  • 保管に困らない。
  • 重複して持っても気にならない。
  • 万人のセンスがだいたい一致する。

無難なのはやはり、飲食物、植物、洗剤、の類である。本 や CD はプレゼントとしては「難」がありすぎる。

本を贈っても良い場合

  • 古本屋に売るつもりの本を段ボール箱に詰めて。(処分をまかせるような感じで)
  • 稀少な古本。市場で入手困難な本。本人がそれを欲しがっている場合。
  • 親→子、先生→生徒、上司→部下、教祖→信者 - 「読め」という強制。
  • いわゆる「献本」 - 著者・出版社から関係者へ。

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