#1626 凄絶! サイコロ・ピラミッド
「不屈」という言葉の本当の意味を知りたければ、サイコロ・ピラミッドを見るといい。
http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp2/back/index.html
TVチャンピオン2:テレビ東京 2007-12-27 積み王選手権
数々のクレージーな企画を生んだ「TVチャンピオン」シリーズであるが、サイコロ・ピラミッドはその中でも群を抜いている。当番組史上最も過酷な競技であろう。
stage 1 コイン300枚
stage 2 赤べこ6段
stage 3 りんご9個
stage 4 南部せんべい 30分
stage 5 将棋の駒
final サイコロ45段
記録 59:55:43(5日間)
ステージ 2, 3, 4 は無駄に難しいだけで、競技者の凄さが伝わりにくいので、要らない。とくに state 4 のせんべいを使うのはどうかと思った。林檎や南部煎餅を番組に登場させたければ、サイコロ・ピラミッドのおやつとして出せばいい。
state 5 将棋の駒 は積み上がり図が美しい。これは企画者の発想に感心した。私は将棋の駒をこのように積めるとは思ってもみなかったが、手先が器用選手権者の二名は30分足らずで完成させていた。この人たちにとっては余興でしかないようだ。
圧巻なのはやはり、final stage のサイコロ・ピラミッドである。
完成するかどうか分からない競技を「時間無制限」というルールで行うのはイカれているが、それゆえに凄みがある。実際に60時間(5日間)競技が行われているのだから尋常ではない。
#ちなみに囲碁のタイトル戦は最長で、16時間(2日間)である。
淡々とサイコロを積み続ける挑戦者の姿は、何かというと「意味」「快楽」を求める現代人に強烈な啓示を投げかける。まるで 人生 を暗示しているようだ。
関連
昔はもっとイカれていた。
2001.08.23 誰も成功せず。
http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp/010823/3round.htm
手先が器用選手権
その名の通り、一番手先が器用な人を決める競技である。初期の頃は、1円玉を立ててドミノを完成させたり、小さいサイコロをピラミッド状に積み上げたりする競技が多かったが、後期は決勝戦にプルプルラビリンスと呼ばれる、電流イライラ棒を小さくしたような装置を誰がいち早くクリアできるかを競っていた。余りにも競技の難易度が高かった為、2度の「チャンピオンなし」が発生。