#1621 「未確認飛行物体は未確認」という重複表現
「UFO存在確認ない」「宇宙人対応検討せず」政府が民主議員に答弁書
政府は18日、「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体の「存在を確認していない」とする答弁書を閣議決定した。
UFO は Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)の略で、それ自体が「確認できない」という意味を含んでいる。「UFOの存在を確認していない」という表現は、「頭痛が痛い」と同様の重複表現に聞こえてしまう。
冒頭の記事では地球外から飛来してきたと思われる…
と補っているので、「宇宙人の乗り物」という狭義と「未確認飛行物体」という広義の UFO を区別しようとした形跡はあるのだけど、よりによって「確認」という言葉を続けなくてもいいと思った。 例えば「公式には報告されていない」とでも言えば「未確認飛行物体は未確認」という間抜けな重複を避けることができる。
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元々の意味のUFO(=正体がまだ確認できていない飛行物体)ならば存在を否定することに意味がないし、マスコミの言うところのUFO(=宇宙人の乗り物)ならば、この存在を頭から否定することは政府がすべきことではない。
政府なんだから、もう少し正確に「UFO(未確認飛行物体)目撃の報告は数多く受けているが、政府として、そういったものが一部の人たちが言う様に宇宙から飛来した宇宙人の乗り物だとは認識していないし、さらに調査が必要と思わせるだけの信頼度の高い情報も持っていない」と発言すべき..
UFOの認識について正確を期するとこのように長くなるので、
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/110475/
航空自衛隊は領空の上空に侵入するおそれのある正体不明の物体には戦闘機を緊急発進させ、目視による確認をする ..
とだけ言えばよかったのではないか。
よく見ると領空の上空
も重複表現だ。役人が悪いのか、記者が悪いのか…