#1617 ソーシャル棋譜サイトの構想
#PinkMoonStudio::goxiについての提言(ソーシャルネットワークサービスの続き)
.. 囲碁でニコニコ動画みたいなシステム作っても面白いんだな。棋譜をサーバーに登録するとflashで閲覧できるようにして、それをblogに貼り付けたりできるシステム。.. ついでに一手ごとにニコニコ動画みたいに閲覧者がコメントを自由に書けるようにしとけば棋譜批評としても面白い気もする。
2年ほど前、囲碁ブロガーのための「お手軽棋譜Uploader」というものを構想して、試作版まで作ってお蔵入りさせたことがある。
人が集まるところに人は集まる
優れた器(システム)を作ることを考えるのもいいが、まず、どんな方法でもいいから人を集めなければ話が始まらない。 多くのWeb掲示板、 SNS は「器を作れば人は勝手に集まってくる」という勘違いから失敗している。
人が集まるところに人は集まる(ひろゆき@2ちゃんねる)
そもそも、普通の人は「優れたシステム」など求めてはいない。 Yahoo Game や 楽天ブログはかなり劣悪なシステムだが、それなりに人を集めている。人が集まっているから、ますます人が集まる。ひろゆき氏の言う通りである。
日本人の議論を避ける習性
http://www.afterzero.net/blog/e456.html#cmt1350
機能よりも手軽さがキモだとおもうな。
「機能」よりも「手軽さ」よりも、もっと重要なことがある。それは文化(ソフト)である。日本には「議論」とか「批評」の文化がない。よほど親しくない限り、遠慮がちにオブラートに包んでモノ申すのが美徳とされている。長幼の序や棋力の上下関係にも敏感で、下から上にネガティブなことを言うのは許されないような空気がある。
棋譜を単純に公開するだけでも日本人は「世間の目」を極端に気にする傾向がある。「ブログに棋譜を掲載する方法が分からないから」ではなく、もっと単純に「恥ずかしいから」棋譜を公開しないのだ。
日本で 棋譜を遠慮なく突っつき合うには、それなりの親密さが必要だと思う。ネット上で偶然知り合ったという程度の仲では、遠慮し合って有意義な議論にはならない。
初級者、年少者が参加するにはどうすればよいか、ソフト面での工夫がないまま、棋譜講評サイトを作っても「仏作って魂入れず」になってしまう。
日本で活発な議論をしようと思ったら、やはり匿名にしなければならないのだろうか。
他に何のアイディアも思いつかないまま、2年がすぎた。
ソーシャル棋譜サイト「みんなの碁盤」(構想)
- 棋譜の形式は SGF のみ。
- 棋譜のアップ方法は、Java applet, SGF直貼り、SGF file, ..
- 棋譜の閲覧方法は、Java applet, Flash, JavaScript, Text, ..
- 棋譜の分岐(変化図)はなし?(処理が複雑な上に使い勝手も低下する)
- 棋譜にタグ(分類名)を付けられるようにする。
- 1手ごとにコメントを付けられるようにする。
- 緩やかな名前認証
- goxi や 棋譜でーたべーすを補うスタンスで。
システムを作るならこんな感じになると思う。
変化図切り捨ては「しょうがない」よりはもう少し積極的な「あえて削る」という感じ。
とりあえず何かプロジェクトが始動したみたいだから、私は様子を見る方向で。
機能提案や、Perl, JavaScript の関係は協力できると思う。
やはりみんな考えつく所は似てきますね。
このあたりはやはり切り捨てないとしょうがないですよねぇ。
まぁうまくいくかは分かりませんがとりあえずリリースはしてみるつもりで動いてます。