#1586 拉致問題をごまかしの答弁で逃げる福田氏
福田康夫「私は『帰すべきではない』という風には申しませんでした
http://www.youtube.com/watch?v=lWq54M6Sacg#t=6m50s
福田康夫氏も安倍氏と同じく 無駄に話が長いタイプだ。ウソをウソでごまかす、ごまかしをごまかしで糊塗する、そんな感じで話がどんどん長くなる。
「一時帰国した拉致被害者5人を北朝鮮に帰すか否か」という当時の状況について麻生氏に問われた福田氏はグダグダになっていく答弁の中でこの一文に至る。(上記 Video の 6:57頃)
私は「帰すべきではない」というふうには申しませんでした。
これは官僚作文特有の「二重否定の術」である。はっきり言ってひどい文章だ。
私は「拉致被害者5人を北朝鮮に帰すべき」と主張した。
を肯定するでもなく、否定するでもなく、逃げている。
「大局的見地から5人を一旦帰して、あくまでも被拉致害者全員の帰国を求める。*1」という判断はありえたかもしれのに、福田氏のごまかし方を見ると、何かやましいこと、後ろめたいことでもあるんかいな、と勘ぐりたくなる。
[*1] 北方領土の二島先行返還/四島一括返還と似た話。
塩爺「(官房機密費の発言について)忘れてしまいました」
小泉「(勤務なき厚生年金について)人生いろいろ、会社もいろいろ」
ごまかしもいろいろ。
小泉劇場のごまかしは、内容はともかく、短くてさわやかだった。安倍氏、福田氏のごまかしは、無駄に長い上に、官僚臭がして不快指数が倍増する。
- 「誤っていないよ」という誤りの答弁。
- 「ごまかしてないよ」というごまかしの答弁。
私は「誤ること」も「ごまかすこと」も非難するつもりはない。政治なんて半分正しければ御の字だ。ただ、率直に要領よく語って欲しいと思っている。