Index (comments/trackbacks)

hidew 2007.07.21

#1549 カンニングペーパーを作るという勉強法

大学の時に、「メモ(A4判1枚)の持ち込み可」という試験をする教授がいた。要するに「堂々とカンニングしていいよ」というわけだ。条件が2つ。

  • 自筆であること。
  • 試験で使ったカンニングペーパーは提出すること。

「学習の本質」を問う上手い方法である。

ミントBlue カンニングペーパー CheatSheet は実際に作ってみれば分かるが、あーでもない、こーでもない、とこねくり回しているうちに覚えてしまって、情報を差し替えることになる。新しい情報に関しても、最適な記述を模索しているうちに覚えてしまって…… 振り出しに戻る。

つまり、カンニングペーパーを作ること自体が、極めて効率の良い学習になっている。

Say::So? - ノート関連の話をちらちらと読みながら思ったこと

小中学校のときノート提出というのがあった。小学校はおそらく板書をちゃんと書き取っているかということを確認するため

ノート作成の有意義さについて理解させたいなら実際に有意義であるという体験をさせねばならない、と私は思う。授業ノートを使わねばできないような課題を出すとか。少なくともノート自体を評価するのではなくて、ノートを使って為したものを評価するようなことをする。

ミントBlue ノートそのものはネタ帳みたいなもので、先生のダジャレをメモしていたり、変な落書きがあったり、綾瀬メソッドを使っていたりpng 1176 byte するので本当は隠しておきたいものだと思う。「提出用のノート」ということを意識してしまうと、自分が本当に書きたいことを書けなくなって、学習の効率が落ちる。

「ノート自体を評価しない」のは、(生徒が)ノートを真に「脳の一部」あるいは「外部記憶装置」として活用するためには重要である。

冒頭の「カンニングペーパー持ち込み可の試験」は、ノート自体を評価するのではなくて、ノートを使って為したものを評価 にも合致する優れた方法だ。

関連

Passion For The Future: 思考の整理学

忘れないようにしながら、いったん忘れるために、紙に書き出して記録するのがよいと著者(引用注:外山 滋比古)はすすめている。手帳→ノート→メタ・ノートというユニークな著者のメモ術が紹介されている。日常のメモは手帳に、重要なことはノートに転記し、さらに重要に思うことはメタ・ノートへ転記せよ、という手法である。

*

#PinkMoonStudio 2007.07.21 [1]

ノート

碁盤を囲んで 2007.07.21 [2]

#316樹の枝のように

 管理人から何年ぶりかで、手元にある『DendriticMolecules』という本を開いた。そこには、一つの原子を中心として、他の原子が樹枝状に広がりながら結合している分子の構造が並んでいる。デンドリマーと呼ばれる化合物群である。そこに見られる放射、発散する結合の...

hexagoban 2007.07.21 [3]

東大受験マンガ『ドラゴン桜』に、世界史の教科書を読み、重要事項を盛り込んだメモリー・ツリーをつくる、という描写があります。トニー・ブザン氏の『マインド・マップ』をパクっているとの批判もありますが、本質は、マップの作成を通じて、物事の因果関係の理解を深めるということでしょう。

hidew 2007.07.21 [4]

『ドラゴン桜』は勉強法の創始者というより演出家だと思います。トニー・ブザン氏の『マインド・マップ』を元ネタにしていることは誰の目にも明らかなので、「パクった」のではなく「紹介した」という感じじゃないでしょうか。

トニー・ブザン氏は親日家であり、囲碁の有段者である。

これはなかなか興味深いトリビアですね。

Amazon オススメ商品