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hidew 2007.02.18

#1527 Windows Vista の憂鬱

  1. What's New
  2. Simple, Small なエディション
  3. 参考サイト
  4. その他関連サイト

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Windows Vista は OS というよりアプリケーションの詰め合わせ(抱き合わせ販売)だ。しかも、テキストエディタとか、表計算とか、重要なソフトではなく、遊びのソフトを充実させてきた。既に優秀なソフトが数多くあるのに、何を好き好んで Microsoft製を使わなければならないのかという気がする。

What's New

  • Aero - 透過ウィンドウ、フリップ3Dなど UIの視覚効果
  • ReadyBoost - フラッシュメモリなどを用いてその記憶領域をキャッシュとして使用
  • SuperFetch - ユーザの利用パターンに基づいてデータをメモリ上にキャッシュし、ソフトの起動や切り替えの時間を短縮。
  • BitLocker - ドライブの暗号化 (Enterprise、Ultimateのみ)

Aero は単なるオモチャである。店頭で5分も触っていれば飽きる。透過ウィンドウ、フリップ3D とか見た目は格好が良いが、道具としての使い勝手は良くない。

ReadyBoost と SuperFetch は今回のバージョンアップで数少ない「基幹部分の改良」である。しかし、 Vista を使うために新しいハードを買わなければいけないとすればナンセンスであろう。ますます重くなった OS を少し軽くするために用意された技術 だからだ。最初から軽い OS を使えばいい。

BitLocker は他に選択肢がある。
True Crypt は open-source の disk encryption software.

Simple, Small なエディション

http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_Vista

日本では発売されないが、地域市場向けに以下のエディションも予定されている。
Windows Vista Starter
発展途上国向けの低価格、機能限定版。Internet Explorer 7とWindows Media Player 11は提供されるが、それ以外のほとんどの新機能は提供されない。

このようなエディションを日本でも発売してほしい。

Windows Vista Minimum
Windows Vista Kernel

などと称して、最小構成の Vista を日本で発売すれば売れると思う。

最小構成というのは文字通りの最小。IE7, WMP11, 壁紙, 効果音など一切なし。デバイスドライバは、冗長であってもいいが、OSとして無駄なファイルを極限まで削る。いわゆる マイクロ・カーネル 的な発想で編集した Vista があれば、とても魅力的だ。

しかし、残念なことに micro- という名の巨大企業は、足し算と掛け算しか知らない。その社名だけは付けるべきではなかった。朝鮮民主主義人民共和国のネーミング(#1355 )と同じ臭いがする。

参考サイト

Microsoft Windows Vista
http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_Windows_Vista
一番簡潔で分かり易い。

現時点で判明した「Windows Vistaの欠点」を暴く:ITpro

  • MicrosoftがAppleをコピーするのは誰もが予期していた
  • Windows Vistaから削られた機能の数々
  • アイコンを消すだけなのに2回警告画面が表示される
  • 何をしているのか分からなくなる「Glassウインドウ」
  • 機能が増えて使いにくくなったMedia Center
  • 「横方向のナビゲーション」が主流に

2006.05 に書かれた辛口批評。

Glassウインドウの項目は必見である。見た目だけで道具として使えない理由を詳しく説明している。

横方向のナビでは 予想外の横スクロール を思い出した。横スクロールは笑いのネタになるくらい予想外の動きなのだ。

その他関連サイト

Microsoft Windows Vista : エディションの比較
http://www.microsoft.com/japan/windows/products ..
本家のページ。
このような表をいちいち画像化する馬鹿馬鹿しさ、それがMSのセンス。

http://windowsvista.ms/
http://ascii24.com/news/s/specials/2006/11/02 ..
西川和久の不定期コラム - 実際の使用感。

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