#1499 簡体字と繁体字
世界の囲碁四強は 韓国、中国、日本、台湾である。どの国も文字体系が非常にややこしい。
ネット上の囲碁情報を拾う人は CJK(Chinese, Japanese, Korean) を意識せざるをえないが、幸いなことに日本人は文字コードさえ間違えなければ中国語を雰囲気で読むことができる。重要なのは繁体字と簡体字の区別である。
台湾 | 繁体字 | Big5 |
中国 | 簡体字 | GB2312 |
漢字の源流である中国で簡単な漢字を用い、台湾で難しい漢字を使っている。日本の漢字は台湾に近い。
なぜ中国の漢字が簡略化されたのか、その背景が下の記事に書いてあった。
http://jp.epochtimes.com/jp/2006/12/html/d71567.html
中国共産党は、樹立した新政権を強固にするには、その悠久の歴史を有する文字を解体して、新しい文字を利用すれば効果があると判断したのであろう。
また、簡体字化運動の裏には、当時の軍隊のリーダーたちの教育レベルが低かったという要因もある。
中国漢字文化の破壊を日台は「他山の石」とすべきだろう。
かな漢字混ぜ書きは、中国と同じ失敗を繰り返すことになる。
簡体字の利用によって、繁体字を利用する台湾との文化的交流にもひびが入る。大陸の若者が香港や台湾のメディア情報を読むのに苦労する一方、繁体字に慣れ親しんでいる多くの海外の中国人たちは簡体字のニュースを読みたがらない。
繁体字と簡体字の断裂は台湾が独立を維持する上で、むしろ好都合である。日本は台湾ほど切実ではないが、海賊版のことを考えると漢字の断裂は少し意味がある。
いずれにしても「読めないから簡単にする」という知的退廃は事態を改善しない。下手をすると「ますます読めない」という状況を作ることになってしまう。
日本と台湾は難しい漢字の文化を維持すべきである。
台湾の漢字は日本の伝統的漢字と同じです。
私も印刷漢字は台湾の漢字であるべきで今の日本の漢字は筆記の際の略字であるべきだと思っています。
障碍の碍が当用漢字にないから障害者と表記していますが害をしているわけでないのに害と書くのは差別用語だと障碍者から苦情が出ないのを不思議に思っています。