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hidew 2006.12.09

#1485 天下りの甘い蜜が官僚の活力

「天下り」あっ旋全廃提言に閣僚が反発

経済財政諮問会議では、公務員制度改革を進める一環として、日本経団連の御手洗会長ら民間議員が、中央省庁による国家公務員の天下りのあっ旋を「利益誘導の背景だ」として、全面的に禁止するよう提言しました。

これに対して、閣僚からは「国力が落ちる」「官僚がやる気をなくす」などと反発が相次ぎ、平行線をたどりました。

ゆんフリー写真素材集 この話を分かり易く翻訳すれば、

お役所の仕事なんて、天下りで甘い蜜を吸うためにやってるんだよーーん

ということではないか。あまりに率直すぎる告白だ。

天下りを受け入れるのは、特別会計(道路特定財源など)からお金がジャブジャブ流れていく特殊法人やゼネコンなので、天下りを禁止するよりも元栓(特別会計)を閉める方が筋がいい。

しかし、安倍首相が道路特定財源の見直しに言及した途端、

中日新聞 2006-12-08

「首相はわが党をなめている。少し痛い目に遭わせないといけない」(自民党中堅議員)

これだから。

「自民党は国民をなめている」のである。

「天下りあっ旋全廃に反対したらもう自民党には票を投じない」バトン

優秀な人に、国民のために霞ヶ関で長時間働いて欲しいのであれば、その働きに見合うだけの民間並みの給料を払うべきだし、残業手当も出せば良い。

このバトン に賛成一票。

「天下りの甘い蜜が官僚の活力」と言ってのけ「天下りのポケットマネー(特別会計)を死守する」自民党に用はない。

民主党も背後に官公労があり、公務員改革については自民党と似たり寄ったりだが、「最悪」よりは「ちょい悪」の選択肢である。政権交代をすることで一瞬だけきれいになるかもしれない。

#あっ旋 → 斡旋 (#1426 かな漢字「混ぜ書き/交ぜ書き」表記)

関連

手切れ金はけちるな

これは役人から愛人まで幅広く適用できる作法だが、きっちり辞めさせたければきっちり手切れ金を渡す事だ。
..
確かにぼんくらに熨斗まで付けて退職していただくのは、盗人に追い銭な感じがして不快なものだ。それが「正しいやり方」かといったら、正しくないとしか言えない。

天下り官僚は金のためなら恥も外聞もないという卑しい根性だから、手切れ金は相当高くなりそうだ。

「正しくない方法」で「正しい結果」を導くという方針は「清濁併呑 #1099 」に通じるものがあって、なんとなく分かる。

ダメ人間、吠える。

かつての糞いまいましい派閥政治・密室政治に較べれば、ポピュリズムの方がよっぽど民主主義的というべきだろう。竹下首相の言語明瞭意味不明瞭なんて最悪だった。あんなもんは民主主義じゃねえ。それよりはワンフレーズ政治の方が、どれだけマシなことか。もちろん小泉に不満な点は数多くあったが、社会党がいくら何をしようと、共産党が何をしようと崩れなかった、自民党内派閥まずありきの政治を壊したのだ。小泉を評価せざるを得ないだろう。

御意。

社長(自民党総裁)が、課長(中堅議員)に恫喝される派閥政治・密室政治など見たくない。

道路特定財源の一般財源化にしても「明朗会計にしましょう」と言っているだけなのに、道路族が特別会計にこだわるのは、密室でコソコソと利権配分をやりたいからなのだ。

今日の名言

官僚たち、ついで政治家たちに最も効率よく、かつ確実に存在理由を供給する組織が国家と呼ばれているものだ

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『危ない格言』

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