#1475 デザインを固定したい症候群
【デザインを固定したい症候群】 solid design syndrome
- 35文字くらいで強制改行を入れて整形する。
- フォントの種類、色、大きさ、などを固定する。
- ページの横幅を固定する。
- PDF で配信する。
1. は 十数年前のメールでは意味があったが、今はすべきではない。整形のための強制改行を使うと、端末によっては、かえって見苦しい表示になることがある(#1382 参照)。「右端での折り返し」はブラウザが自動で処理してくれる。
2. Webを閲覧する人の中には目が悪い人(弱視、老眼、色弱)もいる。字体(明朝体 serif、ゴシック体 sans-serif)にも人それぞれ好みがある。フォントについては何も指定せず、閲覧者の環境に委ねてしまうのが電子テキストの正しい料理法である。「フォントいじり病」を発症すると、やがて、全ての文字を画像化 するようになる。
3. ページの横幅を width:640px; のように制作者が勝手に決めてはならない。横幅 640px 以下の端末だってあるし、ブラウザとテキストエディタを横に並べて作業することだってあるかもしれない。
適切な横幅は閲覧者によって異なるため、制作サイドでの正解は存在しないのだ。「水随方円」のごとく柔軟にデザインしたい。そのようなデザインを リキッド・デザイン
と言う。
これは target="_blank" と同様の問題(ref. #1324
)で、ページの横幅が指定されていなければ、【図1】のようにブラウザの横幅を狭めて読むことは簡単である。逆に、width:640px; という指定【図2】を解除するのは、ちょっとした技術が要る。
【図1】
【図2】
4. は役所のような「世間が騒いでいるから、ITを導入しました」という組織のWeb に多い。「デザインを固定したい症候群」の末期症状だが、ここまで進行すると諦めがつく。
4 は論外として、1, 2, 3, に共通する弊害は、例えるなら「目玉焼きには醤油だ!」と料理人が決めつけている点にある。目玉焼きには、塩をかけたり、ソースをかけたり、ケチャップをかけたり、マヨネーズをかけたり、いろいろな食の好みがありえるのだから、調味料は食べる人に決めてもらえばいい。
料理の例え話を続けて言うと、テキストサイトの本文は白飯のようなものである。味付けはヘッダ、フッダ、サイドバーなどにおかずを置けばよく、白飯に味をつける必要は全くない。
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ITスキルの高い人にとっては仰るとおりだと思います。
私は若い頃レストランの定食が大嫌いでした。
料理というのは自分の好きなものを選んで食べるもので勝手にセットされたものには拒絶反応が起きていました。
いまは選ぶのが面倒なので定食を食べます。
ITスキルの低い人(この方が多い?)にとってはある程度お膳立てされた方が嬉しいと思います。