#1468 【改正】教育基本法を意訳
【改正】教育基本法 第二条 教育の目標
教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
- 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
- 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
- 正義 と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
- 生命 を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
- 伝統 と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土 を愛するとともに、他国 を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
国民は「教養、道徳、健康、創造性、自律、勤労、正義、責任、平等、公共、」などを養ったり、培ったり、尊重したりすればいいようだ。
まるで「NGワードの展覧会」だぁ(彦麿呂グルメリポート風)
政治家や官僚は自分たちも「教育基本法」の内側にいるという自覚がないのではないか。ある意味、見事に「政治家や官僚に欠けている要素」を並べている。
そして、最後に新聞などでお馴染みの我が国と郷土を愛する
という部分。安倍首相は「愛国 の対象に統治機構は含まない」と答弁していたけど、統治機構を含まない「国」というのは、牛肉を除いた牛丼 のようなものであろう。
「牛肉の入っていない牛丼が好きなんだよね~♪」(笑)
政治家や官僚が愛国を言うのは「私を愛してね」と国民に強要しているようなもので、それ自体も違和感があるが、さらに今回の改正内容を見ると「日本がダメになったのは、国民のせいだ」という責任転嫁 の本音が透けて見える。
政治家や官僚が「私は日本を愛している。国のために殉職する覚悟で働きます」と言うなら分かるが、今回の教育基本法改正案のように自分のことを棚に上げて「愛国だ! 民は国のために勉強しろ! 民は国のために働け!」と言うのは問題である。